暁 〜小説投稿サイト〜
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DAO:ジ・アリス・レプリカ〜神々の饗宴〜
第九話
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の剣士が立っていた。

 雪ん子のような意匠の白いフードに身を包んだ、ある《ものすごく特徴的な特徴》をもつその剣士は、氷の様に冷たく光る刀を携えていた。赤い眼がキッと機械の体を睨み付ける。

「お前か。エクストラモンスターとやらは」

 その声を聞いて――――今まで伸びていたカズがばっと起き上がった。



「し、師匠―――――――――――――!!!!」


 
 この人が――――!!

 カズの師匠にして、最後のパーティーメンバー……

「俺の弟子たちを散々もてあそんでくれたようだな。倍返しだ」

 剣士は、腰の鞘から《冥刀・(イテツキ)》を抜刀し、構えた。

「手加減してやるから、本気でかかってこい」

 
 《黒吹雪の剣士》コクト。


 
『#$’(BUGDYRIKO’’%’$I))('!!!》』                     

 エクストラモンスターが、奇怪な叫びをあげて銃を乱射する。

「危ない!!」
「まぁ見てろって!俺の師匠は最強なんだからさ!!」

 カズが期待に目を輝かせる。そして、それは直後に証明された。

 戦いは、一方的、そして一瞬で終わった。

 コクトは《凍》を一振りすると、左腕にふれるかふれないかの距離まで引き絞り、高速で抜きはらった。

 剣風。

 青白い衝撃波が飛ぶ。

 機械の体が、バターの様に真っ二つになり、一瞬にして吹き飛んだ。


 ドガ―――――――――――――――――――ン………

 閃光と共に爆発。衝撃が地面を震わせる。

「さすがは師匠だぜ!!俺達があんなに苦戦したモンスターを一瞬で!!」

 大喜びのカズ。

「つ、強い……」

 セモンは知らずの内に呟いていた。

「(強い……これがカズの師匠……だが……こんなに強いのに……こんなに強いのに……)」

 そして、セモンの眼はコクトの頭にある、その《あまりにも特徴的すぎる特徴》に向けられる。



「(何で、ウサ耳!?)」


 そう。コクトのフードからは、二本の黒いウサ耳が伸びていたのである。


 
                     *


 その夜。《縛鎖の城》最奥部にいたるまでの最後の休憩ポイントで、セモン達は休んでいた。

「師匠!!ギガ☆ありがとうございました!!」
「どこかで聞いたようなセリフを吐くなカズ。それにあの程度のモンスターを四人がかりで倒せないとは何事だ」
「いやぁ、申し訳ない」

 自分もどこかで聞いたようなセリフ遣う癖に……というカズのつぶやきが聞こえた気がするが、それはコクトの鉄拳がカズに振り下ろされたことによって消えた。

 ハクガの
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