DAO:ジ・アリス・レプリカ〜神々の饗宴〜
第九話
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あいつだけでいいんじゃね?」
「間違っていませんよセモンさん。全くその通りです」
「俺達は帰っていいんじゃないのか?」
「さすがにそうはいきませんよ、リーリュウ」
殺戮の嵐の後を、平和に歩いていく三人。
「(……ハクガって癒し系だよな。立ってるだけで空気が和む)」
殺伐とした空気が、暖かなものに変わっていくような気がして、セモンはハクガを見た。
もともと優しい性格の少年だった。自分よりも他人の事を優先する人間だった。きっとそれが、この世界でも発揮されているのだろう。
幼いころを知っている少年が立派に成長したのを見るのは、セモンにとってうれしいことだった。
「(……なんか、おっさん臭いな)」
ひとりでに苦笑がこぼれる。
それもそうだ。セモンは次の誕生日で十九歳になるのだ。二十歳になるまでに、日本に帰ることができるだろうか……。
「(できるかどうかじゃない。帰るんだ。それまでに絶対に)」
セモンが拳を握りしめた、その時。
何かがものすごい勢いでセモンの横を通過した。《それ》はバウンドしながら吹っ飛んでいき、セモンの少し後ろを歩いていたハクガ達のすぐ後ろに落下すると、シュー、プスプスと音を立てて止まった。
「なんだ、これ……?」
「きったねぇボールだな」
リーリュウがそれを蹴っ飛ばす。すると、ゴロリと転がったそれに、顔があることが判明した。それも結構見覚えのある。
「「「ボールかと思ったらカズだったぁ――――――――ッ!!!?」
「どうしたんですか!こんなことになって……」
「天罰だ。先行しすぎた天罰が当たったに違いない」
しかし二人の言葉には全く緊迫感がない。
「なんかひどくないか?」
「いえいえ。これが通常運転ですから」
にこやかにハクガが答えた。
しかし。
「通常運転じゃ、ない、ぞ……」
「!?」
蹴っ飛ばされていたカズが立ち上がり、言った。
直後。
ドガ―――――ン!
という凄まじい爆発音が響き、何かがセモン達の前に姿を現した。
それは長い脚をもっていた。
鋼鉄の体に、光り輝く真紅の単眼。痛々しいコードを体中につないだそれは、合計十二本の腕それぞれに全く違う武器を所持していた。
「な、何だありゃ……」
「馬鹿な……あんなモンスター、《縛鎖の城》には出現しないはず!!」
セモンの絶句に、ハクガの叫び。
「まさか……試作モンスター?実験投入されていたところに、偶然出くわした?」
「偶然じゃねぇ。たぶん俺達に課された今回の試練は、こいつをぶったおすことだ!!」
カズの声に反応したかの様に、機械がこち
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