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IS-最強の不良少女-
臨海学校 後編
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は呟きつつ二人のあとを追尾した。





 響と離れた箒と一夏は福音と接触していた。

「一夏! 今だ!」

「おう!」

 箒の声と共に、一夏は零落白夜を発動させ一気に福音との間合いを詰め、斬りかかった。

 ……いける!!

 一夏はその攻撃が当たると確信した。しかし彼の予想は大きく裏切られた。

「敵機確認。迎撃モードへ移行。『銀の鐘』(シルバー・ベル)起動」

 不気味なまでの機械音声を発したかと思うと、福音はその体を捻り、数ミリのところで雪片の刃を避けた。

 福音はそのまま翼のスラスターを駆使し、なおも斬りかかる一夏の攻撃を舞うように避けていく。

「くそっ! 箒! 援護頼む!!」

「任せろ!」

 このままでは圧倒的にに不利だと考えた一夏は箒に救援を頼んだ。

「箒! 左右から同時に攻めよう! 左は頼んだぜ!」

「了解した!」

 箒に指示を出し、一夏は箒と逆方向に飛んでいく。だが、それすらも福音は軽々と避ける。痺れを切らしたのか箒が一夏に告げた。

「一夏! 私がヤツの動きを止める!」

「わかった! 無理すんなよ!!」

 箒は刀を抜き放ち、二刀で福音に斬撃を繰り出してゆく。さらに彼女は、紅椿の展開装甲も使い福音との距離を着実に縮めていく。

 さすがの福音も、回避ばかりでは手が回らなくなったのか、防御の体制をとり始めた。すると福音が動きを一瞬止める。

 ……今だ!!

「うおおおお!!」

 一夏が斬りかかるものの、今度は背中のウイングスラスターに内蔵された36の砲門が火を噴いた。しかもそれは全方位に向けての一斉射撃だ。

 だが箒も負けておらず、放たれた光弾をかわし、福音に迫撃をする。

 それにより隙が生まれる。が、

 一夏は福音とは真逆の方向に飛び、降り注ぐ光弾を切り裂いた。

「一夏!! 何をしている!! せっかくのチャンスを!!」

「船がいるんだ放って置く訳にはって密漁船かよ!! ったく!」

「馬鹿者!! 犯罪者などほうっておけばよいものを――!」

「そんなことできるか! どうしたんだ箒!! お前らしくないぞ!!弱いものを見捨てようとするなんて」

「わ、私は……」

 二人は互いに声をぶつけ合う、だがそんな隙だらけの二人を福音が見逃すわけもなく。

 銀の機体は箒を確実に狙っていた。

「箒いいいいい!!!!」

 一夏は絶叫しながら持っていた雪片を投げ出し、残った全エネルギーを使い瞬時加速を行った。

 同時に、放たれたおびただしい数の光弾が箒を捕らえた。

 しかし、一夏は箒を守るため光弾と箒の間に割って入った。

「ぐあああああ!!」

 一夏の
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