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少女1人>リリカルマジカル
第四十二話 少年期【25】
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とを言ってしまった気がする。今になって顔が赤くなってきた。

 うん、もう絶対に言わない。デリート。デリート。別の話題を探そう。

「というか、さっきはああ言いましたけど。副官さんも仕事一筋よりかは、もうちょっと何か趣味とかを見つけてみたらどうですか?」
「趣味だと」
「はい。俺の知り合いで枯れていると言われていた青年が、趣味によって人生が変わったって言うほどの変化をみせたんです。それにお姉さんとの会話の種にもなると思いますよ」

 いくら好きでも、仕事ばかりだと大変だろう。今まで特にそういうことを考えていなかったようだが、副官さんが『お姉さん』という単語に少し反応したのを俺は見逃さなかった。趣味は大切だよな、息抜きにもなるし。

「しかし、趣味と言われてすぐに見つかるものでは…」
「……あっ、ならいい所があります。さっき話した人も、そこで趣味を見つけたんですよ」
「そんな場所があるのか」
「はい、『ちきゅうや』って言うんですけどね。そこならきっと見つかりますよ」

 こうして、俺たちのこれからの新たな目的地が決定された。

 副官さんは新しい趣味に目覚めるかもしれないし、俺は新規顧客の呼び込みに懐が温かくなる。まさに一石二鳥。わーい。俺ってば従業員の鏡である。

 それでは、お客様1名様ごあんなーい!
 

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