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中二病が主人公になったら?
第7話
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?・・・ナルト君・・・カゼ?」
「い、いや・・・多分誰かがオレの噂話でもしてんだってばよ。」

大丈夫だ、とナルトは満面の笑みをヒナタに向ける。
彼女はポッと頬を赤く染め上げる。
ナルトもそれを見て、明後日の方を向いて自分の頬をポリポリと掻く。

「さ、さっ!まだまだ時間もあるし、どんどん集めていくってばよ!」
「う、うん!」
「とりあえず、あっちの奥の方に巻物があるか見てくれ。」
「う、うん!い、いま見てみるねっ!」

ナルトに言われ、彼女はすぐに白眼を発動する。
発動してすぐ、彼らが探している物は見つかった。

「えっと・・・この茂みに入ってすぐのところに、巻物が落ちているみたい。
誰かが落としたのかな・・・?ちょっと、取りに行ってくるね。」
「おう!頼んだ!」

彼女はガサガサと茂みの中に入っていく。
だが、次の瞬間・・・

「きゃあーーーーー!」

ヒナタの悲鳴が聞こえ、ナルトは慌てて彼女が入っていった茂みの向こう側へ向けて駆けた。
駆けて行ったその先にいたのは、彼女を片腕で抱えている1人の男だった。

「ククク・・・流石は木ノ葉の里。平和ボケで暗部も使えなくなったか?」
「な、ナルト君っ!」
「・・・!?」

その男は額当てから察するに雲隠れの忍であることがわかった。

「日向の血継限界、白眼。
ククク・・・・・・これが3年前に失敗した小娘だとはな。」

まさかのイレギュラーイベント発生にナルトは少し戸惑うも、何とか平静を装ってみせる。

「お前ら、ヒナタをどうするつもりだ!」
「我らの狙いは白眼のみ。お前には悪いがここで死んでもらうぞ・・・。」
「『我ら』・・・だと!?」

すると、木陰に隠れていた忍が次々と現れた。

"敵は全部で11人・・・ちょっと分が悪いな・・・"

「に、逃げてナルト君っ!わ、私は大丈夫だからっ!」
「フン。オレ達が逃がすと思うか?やれ!」

1人の忍が瞬身の術でナルトの背後を取り、クナイでナルトの首を掻き切った。
が、次の瞬間、斬られたナルトが轟音とともに大爆発した。
爆発が起きた箇所には大きなクレーターが出来ており、仕掛けてきた男は下半身だけとなり、ドサッと音を立てて倒れた。
爆発の中心にいた人物は、あちこちに腕だったものや脚だったもの等、肉片が周りに飛び散っていた。

「な・・・ナルト・・・く・・・ん?」

ヒナタは一瞬、何が起きたか理解出来ないでいた。
しかし、周りに飛び散っているもの、そして、彼女の目の前にフワフワと降って来た数本の金色の糸が一瞬にして燃え尽き灰に変わったことで、その状況を理解した。
いや、してしまった―――とでも言うべきだろうか。
彼女は、目の前で起こった惨事に悲痛な叫びを上げて
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