V
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めたキスを交わしたのでした。
それから少し、時は流れて。口を動かしたのは、話したがりの――やはり彼の方でした。
「……両親の事なんだけどさ。さっきも言ったけど、家を出て好きなことが出来たし、今は感謝してるんだ。実は、あの森に毒林檎があるっていう話も知ってたんだ。両親が幼い頃に教えてくれた、ある童話のおかげでね」
「どんな童話?」
「今度話すよ。それより今度、僕の両親に君を紹介させて欲しい。どんなにきつく反対されたって、『正しい心で選びました』と言えば文句はないはずさ」
二人は微笑み合いました。そして、青年が立ち上がり、美しい女性の手を引いて。二人は仲良く手を繋いでいたのでした。どこまでも、晴れ渡る空の下を二人で歩んでいきました。
物語の始まりはね、きっとこんな感じだったと思うんだ。
〜暗く湿った森の奥、林檎たちの楽園がありました〜
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