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なかっただろう。
と、そこにこんな状況で昼寝していたティアが目を覚ます。
「・・・あら、クロス。帰ってたの?」
「ただいま。今さっき帰って来たところだ、『姉さん』」
「えっ!?ね、姉さん!?」
驚愕の言葉にルーシィが目を見開く。
「2人って、姉弟なの!?てかティア、弟いたの!?」
「正確には『双子』だ」
「あぁ・・・紹介していなかったわね。コイツは『クロス=T=カトレーン』。私の双子の弟」
確かに隣に並ぶとそっくりだ。
群青色の髪はともかく、猫のようなアーモンド形に近い目、すっと通った鼻筋も薄い唇もそっくり。背の高さまで同じだ。
「む?スカーレットはどうした?姿が見えんが・・・」
「エルザならシャワー浴びてるぞ」
きょろきょろと辺りを見回すライアーにアルカが答えた。
ここはギルドのシャワールーム。
そこでエルザはシャワーを浴びていた。
(マスター不在・・・ラクサス・・・ミストガンも。ケガ人も多い・・・これ以上戦争を続けるのは不可能か・・・)
そんなエルザの脳裏にあの時のマスターの言葉が蘇る。
『ジョゼはおそらく最上階。ワシが息の根を止めてくる』
ガンッ、と後悔するようにシャワールームの壁を殴り付ける。
(あの時・・・私がついていれば・・・情けない!私のせいだ!)
と、その時、ズゥゥンッと地鳴りが響く。
「!」
その音はギルドにも届いていた。
「な、何だ!?」
「こっちに近づいて来てる・・・」
そう言っている間にも、ズゥゥン、ズゥゥン、と地鳴りは響き続ける。
「外だーーーーーーーーーーーー!」
慌ててやってきたアルザックの言葉に、全員がギルドの外に飛び出した。
ギルドメンバーは外に出るなり言葉を失い、目を疑った。
「な、何だ、あれは・・・」
「ギルドが歩いて・・・」
「ファントム・・・か!?」
そう。
先ほどまでナツとルーがいた幽鬼の支配者本部が、6本の機械の足でギルド裏の湖を歩いてきたのだ。
「想定外だ・・・」
「こんな方法で攻めてくるなんて・・・」
「ど、どうすんだよ!?」
その光景にヒルダ、サルディア、スバルが呟く。
ファントムのギルドは大きい波を立て、湖の上に立った。
「魔導集束砲『ジュピター』用意」
幽鬼の支配者の一室で、ジョゼは呟いた。
「消せ」
突然、ファントムのギルドから1つの砲台が現れ、エネルギーを集めていく。
「ギルドが歩いてきた!」
「てか・・・アレ!」
「魔導集束砲だ!」
「ギルドを吹
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