暁 〜小説投稿サイト〜
Element Magic Trinity
15分
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なかっただろう。
と、そこにこんな状況で昼寝していたティアが目を覚ます。

「・・・あら、クロス。帰ってたの?」
「ただいま。今さっき帰って来たところだ、『姉さん』」
「えっ!?ね、姉さん!?」

驚愕の言葉にルーシィが目を見開く。

「2人って、姉弟なの!?てかティア、弟いたの!?」
「正確には『双子』だ」
「あぁ・・・紹介していなかったわね。コイツは『クロス=T=カトレーン』。私の双子の弟」

確かに隣に並ぶとそっくりだ。
群青色(ラピスラズリ)の髪はともかく、猫のようなアーモンド形に近い目、すっと通った鼻筋も薄い唇もそっくり。背の高さまで同じだ。

「む?スカーレットはどうした?姿が見えんが・・・」
「エルザならシャワー浴びてるぞ」

きょろきょろと辺りを見回すライアーにアルカが答えた。





ここはギルドのシャワールーム。
そこでエルザはシャワーを浴びていた。

(マスター不在・・・ラクサス・・・ミストガンも。ケガ人も多い・・・これ以上戦争を続けるのは不可能か・・・)

そんなエルザの脳裏にあの時のマスターの言葉が蘇る。

『ジョゼはおそらく最上階。ワシが息の根を止めてくる』

ガンッ、と後悔するようにシャワールームの壁を殴り付ける。

(あの時・・・私がついていれば・・・情けない!私のせいだ!)

と、その時、ズゥゥンッと地鳴りが響く。

「!」





その音はギルドにも届いていた。

「な、何だ!?」
「こっちに近づいて来てる・・・」

そう言っている間にも、ズゥゥン、ズゥゥン、と地鳴りは響き続ける。

「外だーーーーーーーーーーーー!」

慌ててやってきたアルザックの言葉に、全員がギルドの外に飛び出した。






ギルドメンバーは外に出るなり言葉を失い、目を疑った。

「な、何だ、あれは・・・」
「ギルドが歩いて・・・」
「ファントム・・・か!?」

そう。
先ほどまでナツとルーがいた幽鬼の支配者(ファントムロード)本部が、6本の機械の足でギルド裏の湖を歩いてきたのだ。

「想定外だ・・・」
「こんな方法で攻めてくるなんて・・・」
「ど、どうすんだよ!?」

その光景にヒルダ、サルディア、スバルが呟く。
ファントムのギルドは大きい波を立て、湖の上に立った。






「魔導集束砲『ジュピター』用意」

幽鬼の支配者(ファントムロード)の一室で、ジョゼは呟いた。

「消せ」





突然、ファントムのギルドから1つの砲台が現れ、エネルギーを集めていく。

「ギルドが歩いてきた!」
「てか・・・アレ!」
「魔導集束砲だ!」
「ギルドを吹
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