ルーシィ・ハートフィリア
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そう呟いてから、置いてけぼり状態だという事に気づき、慌てて2人はルーの後を追った。
ここは幽鬼の支配者の本部。
「・・・ん?え?え!?ちょ・・・何これ!?どこぉ!?」
ルーシィは両手首を縄で縛られた状態で、独房のような場所で目覚めた。
「お目覚めですかな。ルーシィ・ハートフィリア様」
すると、そこに1人の男が現れる。
「誰!?」
「幽鬼の支配者のギルドマスター、ジョゼと申します」
そう。
この男こそが全ての元凶・・・『ジョゼ・ポーラ』だ。
「ファントム!?」
ルーシィは漸く、自分がエレメント4に捕まった事を思い出す。
「このような不潔な牢と拘束具・・・大変失礼だとは思いましたが、今はまだ捕虜の身であられる。理解のほどをお願いしたい」
「これ解きなさい!何が捕虜よ!よくもレビィちゃん達を!」
「あなたの態度次第では『捕虜』ではなく『最高の客人』としてもてなす用意も出来ているんですよ」
「何それ・・・」
理解のほどをお願いしたい、と言われて、はいそうですかと答える人間がいるだろうか。
ジョゼの言葉に疑問を覚えたルーシィの太ももを、ムカデが這う。
「ひぁっ!」
「ね?こんな牢はイヤでしょう。大人しくしていればスイートルームに移してあげますからね」
「な、何であたし達を襲うのよ。仲が悪いとは聞いてたケド・・・」
「あたし達?あぁ、妖精の尻尾の事ですか」
そう言うと、ジョゼは顎を撫でながら怪しげな笑みを浮かべた。
「ついでですよ、ついで」
「!?」
「私達の本当の目的は『ある人物』を手に入れる事です。その人物がたまたま妖精の尻尾にいたので、ついでに潰してしまおう・・・とね」
「ある人物?」
「あのハートフィリア家のお嬢さんとは思えないニブさですねぇ」
先ほどルーシィの太ももを這ったムカデを、ジョゼは踏み潰した。
「あなたの事に決まってるでしょう。ハートフィリア財閥令嬢、ルーシィ様」
ジョゼがそう言うと、ルーシィは恥ずかしそうに顔を赤くした。
「な、何でそれ知ってんの?」
「あなた・・・ギルドでは自分の身分を隠していたようですねぇ。この国を代表する資産家の令嬢がなぜに安く危険な仕事をしているのかは知りませんがね」
「誘拐・・・って事?」
「いえいえ、滅相もございません」
ルーシィの言葉にジョゼは両腕を広げる。
「あなたを連れてくるよう依頼されたのは、他ならぬあなたの父上なのです」
それを聞いたルーシィの顔が驚愕一色に染まる。
「そんな・・・ウソ・・・なんで、あ
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