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lineage もうひとつの物語
序章
決着と決心
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に案内され向かった先はレジスタンスの基地である地下倉庫。
レジスタンスはナターシャの出現に驚きそして歓喜した。
この街で仲間を集め必ず駆けつけるとリーダーであるグオルグはナターシャに忠誠を誓った。
グオルグはナターシャが腰に着けているシルバーソードを見てそれでは物足りないとダマスカスソードを献上した。
ダマスカス鋼で出来ており強靭でありしなやかさをも併せ持つ決して刃零れしない性能をもつ。
わずかだが魔法のスクロールによって強化がしてあり淡い光を放っている。
受け取り腰に着けシルバーソードを外すと

「これは大切な借り物なのです」

そう笑い大事そうに抱えていた。
ナターシャは最後にアレンを見なかったか訊ねたが知らないとの返事が返ってきた。


5日経ってもナターシャはアレンを探している。
ハスランとナイルは中央広場の隅に並び今後のことを相談している。
もちろんナターシャから視線を外すことはない。

「姫には辛いかもしれないが現実を述べたほうがいいのか」

アレンが自力で戻れる程度の怪我ならすでに戻っていなくてはならない。
生きているなら命を掛けて助けたナターシャの無事を確認するために現れるはずだ。
戻れない理由があるのか、はたまた途中で力尽き亡くなったのか、だ。
ハスランは沈痛な面持ちでナイルに問う。
ナイルは困った顔をし考える

「で、それはどっちが伝えるんだ?」

質問を質問で返した格好になったが内容はハスランの意見を肯定していた。
その上での質問。
二人ともナターシャを悲しませたくはない。
伝える者は正面でその顔を見なくてはならずどちらもその役はやりたくなかった。

「ここは聡明なナイルがやるべきだろう。うまく伝えてくれ。」

「ちょっ!ここはおまえの出番だろうが!姫との付き合いが長いのはおまえだぞ!」

「いや、俺ではうまく伝えられそうにもない。」

「俺だってそうだ!姫の気持ちがおまえのほうが理解しやすいだろう」

とお互い押し付けあい決着はつかず夜になった。


夜、定食屋にて三人で食事をとるナターシャ達。
今日集めた情報を持ち寄り集約していると不意に

「明日出発しましょう」

ナターシャは他二人の返事を待つが二人とも固まっている。

「何かおかしなこと言いました?」

恥ずかしそうに訊ねるナターシャにハスランは

「いえ、少し驚いただけです」

ナイルもそれに続く

「まさか貴女から言われるとは思ってもみなかったもので」

ああ、そういうことかとナターシャは

「アレンさんが無事だと信じているのは変わりません。何らかの理由で戻れないのでしょう。ならば私は私に出来ることをしなくてはいけません。」

しっかりとした口調
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