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lineage もうひとつの物語
序章
決着と決心
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うです。一度戻りましょう」

ナイルは回りを見渡すようにしナターシャに戻るよう促す。

「本当にすれ違ったのかもしれません。それに貴女にここは危険です。」

ハスランは周囲を警戒しながらナターシャに進言する。

「そう、そうですね。戻りましょう。」

ナターシャの顔に陰りが見えるがすぐに元に戻りシルバーナイトタウン方向へ向け歩き出す。
その両側を守るようにハスラン、ナイルの両名は並ぶ。
アレンが待っていると信じナターシャ達は急ぎ戻っていった。



アレンは目を開けると違う場所にいた。

洞窟?

周囲が岩で出来ているが体は藁のようなものの上にある。
起き上がろうとするも全身に激痛が走り動くことができない。

助かったのか

どこだかわからないが危険な場所ではないらしい
すると一人のノームが現れた

「まだ動ける状態ではない。おまえさんの持っていたポーションを使わせてもらったが傷が深く完治はできなかった。」

薬草をアレンの体に貼り付けながらノームは話す

「ここはおまえさんの街から少し離れた場所にある洞窟だ。安心して休むといい。」

「どうして俺を?」

首だけ動かしノームと向き合う。

「おまえさんは憎き黒騎士達を倒してくれた。そのお礼だ。」

ノームの村はブラックナイト達によって焼き払われた。
宝石や鉱石を街の商店に卸し生計を建てていたがそれらの行為が武器精製に加担しているという理由で村から追われたのだ。
多くの仲間を失ったが生き残ったノーム達は小さなコミュニティを作り生活している。
ここはそのコミュニティのひとつだという。
そしてアレンが倒したブラックナイト隊が村を襲った部隊らしい。
アレンはブラックナイト隊と戦うことになった経緯を説明しこう言った

「この国の希望は生き残っている」

声に力が自然と入る

「その方が王位を取り返せれば貴殿方の生活も元に戻るでしょう。」

ノームは驚きそして喜び笑顔を見せる。

「そのことを我らの仲間に伝えてもよいか?力になれるかもしれん。」

「ああ。いいとも。しかし他には内密に頼む。」

「もちろんだとも」

そう言い残しのノームは知らせるべく洞窟を出ていった。

見送るアレンは目を閉じナターシャの進む先を案じ眠りに入った。




旅の情報を収集しながらアレンを待った。
シルバーナイトタウンに赴いた理由はこの街でひっそりと活動するレジスタンスのメンバーに会うためでもある。
この街の創始者であるゲラドはナターシャを匿い話せる島に預けた人物でありレジスタンスの相談役もしている。

「ナ、ナタリシア様?」

訪ねてきたナターシャを見たゲラドは泣いて再会を喜んだ。
ゲラド
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