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lineage もうひとつの物語
序章
新米ナイト
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ポーションは瓶詰めされているので袋の中で割れると目も当てられない惨状になってしまう。
キッチンに向かい吊るされている肉を手に取り匂いを嗅ぐ。

「いい香りだ」

自前の干し肉を紙で包んでいき最後の一つをくわえながら袋に詰め込む。
自分好みの味付けなのですごく旨い。
これなら目的地ではいけそうだ。

肉の筋と口の中で格闘しながらタンスを漁る。

「げ、しわくちゃだ」

フードのついた薄手のマントで砂漠には欠かせないもの。
手で叩きシワを伸ばすが戻る筈もなくそのまま畳んで袋に放り込む。
後はランプや油等の旅に必要な物を詰め込み袋を閉じる。

「うわぁ、重そう」

持ち上げてみるが結構重い。

「肩にかけるから大丈夫かな」

と自分を納得させ腰に着ける小さい袋へ残しておいたポーションを入れる。

「これでばっちり」

出発は明日の朝一番
目的地は故郷であるグルーディオ地方

「よし早目に寝よう」

ベッドに滑り込み目を閉じる。
どのような冒険が待っているのか期待と少しの不安を胸に眠りについた。

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