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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
『祭』 正午〜夕方
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気のようですね』

『ああ。ジャンヌ、援護しろ』

『了解』

『『ヴォールク』、『ゼル・ゼム』はこれより迎撃行動に入る』

「承認した。迎撃を許可する」

 千冬の言葉で二人が動き出す。ラリサは前に、ジャンヌは上昇し太陽の光の中に入り込んだ。

『交戦』

 前に出ているラリサよりも先に、上空のジャンヌがスナイパーライフルで射撃を行った。スナイパーライフルと呼ぶには多い弾数、その数5。一発一発が全て急所に向かうその的確な射撃を『敵』が簡単にすり抜ける。

『交戦!』

 接近してきた『敵』に対してラリサが下げていた両腕を『敵』に向け、アサルトカノンの引き金を引いた。最初から全力、フルオートの射撃がラリサの正面に逃げ場のない弾丸の壁を作り出す。だが『敵』はその射撃を避けて見せた。IS一機分の隙間を潜り抜け、直撃する弾丸は致命傷にならない位置の装甲で見事に受け流している。その弾丸の雨を潜り抜けながら『敵』の背中から小型の飛翔体が射出された。

『ビット!』

『分かってる』

 ラリサが瞬時にその物体を見切りジャンヌに伝え、ジャンヌは接近してくる飛翔体、BT兵器にスナイパーライフルの照準を合わせる。しかし引き金を引くよりも早くレーザーが発射され、それを見たジャンヌは無理に迎撃せず機体を自由落下させることで回避した。今まで自分のいた位置にレーザーが通過するのを確認してから再度『敵』にスナイパーライフルを構えようとして……

『っ!』

 わずかに感じた悪寒にジャンヌは右側のブースターを全開にすることで体を横にずらした。その一瞬後に、先ほどのように4本のレーザーがジャンヌのすぐ右、今までいた場所を貫く。

『ラリサ、今相手は撃った?』

『いや、一度撃ったレーザーが曲がったな』

『そう』

 元々BT兵器の最高同調状態では理論上レーザーの偏向射撃が可能と言うデータは二人とも知っている。それを相手が使ってくるならそれを頭に入れておけばいいだけの話だ。
 データではIS学園にいる英国代表候補生が最もBT兵器の適性は高いはずだが、そんなことは今はどうでもいい。ジャンヌはスナイパーライフルを量子化すると同時に右手にトンファー状の近接武器、左手にマシンピストルを展開する。

『前に出ます』

『了解、援護する』

 その言葉と共に前衛と後衛が入れ替わる。ジャンヌが上空から左手のマシンピストルを連射しながら右手のトンファーを回転させ一気に接近。ラリサは先ほどとは違う75口径の大型アサルトカノンを展開して両手でそれを構えて『敵』に撃ち込んだ。
 『敵』のいた空が一瞬にして爆炎と煙に包まれる。しかし二人は攻撃をやめない。『敵』のIS反応は消えていない。ならまだ『敵』は健在だ。
 ジャンヌが
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