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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
『祭』 正午〜夕方
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い取って自分のポケットに突っこむことでシャルロットさんに見せないようにします。

「な、何でもありません。何でも……あ、あははは」

「いや、何でもないってことないだろ。てか、何で名刺取っていったんだ?」

「え、あ、いやー……豪州(ウチ)のも混ざってるんで迷惑かなーって……」

「なんだそんなことか。一件二件増えたって変わらないから見せてくれよ」

「そ、そうですか?」

 ああ、一夏さんのこの優しさがつらい! 私はポケットの中を慎重に弄ってデュノア社の名刺だけ取り除いてポケットの中に残すとその他を一夏さんに渡します。

「わ、また増えたね。これ全部IS関係の企業?」

「ああ、一応見るようにはしてはいるんだが意味ないんだよな……」

「『白式』は後付装備つけられないもんね」

「俺もそう言ってるんだけどなあ」

 シャルロットさんが興味深そうに一夏さんの手元を覗き込んでいます。

「こら、何を遊んでいる。あとシャルロット、一夏に近い。離れろ」

「そうですわよ二人とも。戻ってきたのなら働いてくださいませ」

「ああ、ごめんラウラ、セシリア」

 これまたいつの間に来たのかラウラさんとセシリアさんが立っていました。二人の中尉に一夏さんが離れたのでシャルロットさんは少し不満そうです。

「シャルロットは箒と休憩を交代、一夏は接客のはずだ」

「う、うん。じゃあ行こう一夏」

「お、おう」

 ラウラさんの言葉に二人は厨房側に入っていき、ラウラさんとセシリアさんはそれぞれ接客に戻っていきます。箒さんがシャルロットさんと仕事を交代したようで私の所にやってきました。あー、やっぱり箒さんは和服似合いますよね。

「では休憩に行ってくる」

「はい、いってらっしゃい」

「うむ……ところでカルラ……」

 箒さんが目を伏せがちに少しだけ顔を赤らめて聞いてきます。

「ここで……食事を済ませてしまうというのはありだと思うか?」

「はい? まあそれは構わないと思ますよ?」

「その……だな……誰かを指名するというのもありだと思うか……?」

「は? あー、あーあー!」

 顔を赤くしてるのはそういうことですか。

「とりあえず座ります?」

「あ、ああ」

 私が椅子を引いて箒さんを席に座らせます。

「一夏さーん! 5番テーブルお願いしまーす!」

「な……カルラ! そんないきな……」

「おーう! って箒?」

 一夏さんがすぐ来てしまったせいで箒さんは私に言おうとした文句をひっこめざるを得ませんでした。

「休憩に行ったんじゃないのか?」

「ふ、ふん。ここで食事をすることにしたのだ。悪いか?」

「いや、別に悪く
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