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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第13話
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「お、結構美味しいな」

「そうね。正直、期待はそこまでなかったから良かったわ」

まぁ、IS学園の料理食べてれば大体の料理は『こんなもんか』程度になるから、楯無さんの言ってるのも分かる。実際、俺もそんな感じだったし。

「二人のどうだ?」

「うん、美味しいよ」

「私のも…………美味しい」

「そっか、良かった」

家族とか男友達と来るときは、みんなで回し食べとかするけど、流石に女子相手にやるわけにもいかないしな……。う〜ん、パスタとグラタン食べたかったな。

「あの、俊吾。良かったら食べる?」

「え、悪いから良いよ」

「でも、凄く食べたそうな顔してるよ?」

そんなに顔に出てたかな……。まぁ、食べたいのは事実だけどさ

「別に貰えばいいんじゃないの?シャルロットちゃんの好意を無駄にしたいなら別にいいけど」

楯無さん……あんた分かってて言ってるだろ…………。顔ニヤけてるしな、この野郎……。まぁ、でも確かにシャルが提案してくれたわけだし……素直に貰おうかな……。

「……じゃあ、貰おうかな」

「うん!」

と言っても、どうやってもらおうか……。あ〜、取り皿でも貰えばよかったかな。

「じゃあ、あ〜ん」

「…………」

…………どうしろと。俺にどうしろと。いや、どうしろと。これは食べるべきなのか……。いや、止めといたほうが良いだろ、うん。

「どうしたの?食べないの?」

いや、小首を傾げて言われましても…………。というか、無自覚ですか、シャルさん。何というかこの子、変なところ抜けてるからなぁ……。

「……普通に食べたら?俊吾君」

迷ってると楯無が俊吾に耳打ちしていた。

「シャルロットちゃん、無自覚みたいだし、別に問題ないと思うけど」

問題あるのは俺の方なんですよね〜。……まぁ、意識したら負けか。よし。

「あ、あ〜ん」

シャルロットの出しているフォークを食べる。トマトクリームと魚介系のダシが効いていて美味しい。

「ね?美味しいでしょ?」

「ウン、オイシイデスネ」

何かカタコトになったけど気にしないで。結局、意識しちゃったから。…………全く、心臓に悪い。

「あ、あの……俊吾くん」

「ん?」

「私のも……食べる?」

◇   ◆   ◇   ◆

「はぁ……何で、飯食べるだけでこんな疲れてるんだろ」

現在、遅めの昼食を終え、水着コーナーへ移動中である。簪のグラタンは食べたかって?当たり前だろ。…………食べたよ、うん。ちなみに、楯無さんのは食べてないっす。いや、だってメニュー一緒だし?

「っと、ここか」

目の前には海水浴シーズンを控えて、フロア一面が水着だけで埋まってい
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