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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第13話
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れでは料理が来るまでお待ちください」

そう言って店員は下がった。

「そういえば、良かったんですか?楯無さん」

「ん〜?何が?」

「いえ、ランチセットでよかったのかって意味ですよ」

「ああ、別に私もそこまで高いの食べたいわけじゃなかったし、手頃なやつでいいかな〜って思ったの」

「ふ〜ん……あ、そいや、シャル。今日って何買いに来たんだ?」

「今日は臨海学校で着る水着買おうかなって思ったんだ」

「ああ、自由時間あるんだっけか。なるほど、だから学校の生徒が多いわけだ」

ここに来るまでに結構のIS学園の生徒を見かけた。何故かその生徒からの視線が変なものを見る目だった気もするんだけど、それは気にしない。理由はわかるから。

「ちなみに私もよ〜」

「別に楯無さんには聞いてません」

「……何か最近、私の扱い悪くなってない?」

「そんなことありませんって。普通ですよ普通」

「あれ、先輩も水着買うんですか?」

何だかブツブツ言っている楯無にシャルロットはそう聞いた。

「そうよ。私も一緒に臨海学校行くからね」

聞かれた瞬間、普通に戻った楯無はそう言った。

「そうなんですか?」

「ええ。丁度、試作段階の武器来ちゃって。それで試験内容が水が多い場所での試験稼働だから、どうしようかなって思ってたんだけど臨海学校あったから、申請しちゃった」

改めて思うけど、それで許可もらえるんだもん、すげえよな。この学園の生徒会長は伊達じゃないってか。まぁ、実力ないとこの学園の生徒会長は務まらないけど。

「何というか……大変ですね。僕もたまにそう言うのあったから分かります」

「……私の苦労を分かってくれるのはシャルロットちゃんだけよ」

そう言ってシャルロットの手を掴んだ。

「どっかの誰かさんは、興味なさそうに聞いてて、私の扱いが悪なって流すようになったけど」

「誰でしょうね、そいつは。酷いことする奴もいたもんだ」

「……何か俊吾。先輩のあしらいかた、上手くなったね」

「それはありがとう。そう言われると、自信持てるよ」

「俊吾くん……それ、褒めてないと思う」

「本人が褒め言葉だと感じれば、それは褒め言葉になるんだよ」

「何とも、変に前向きなだけど、(ひねく)れてる考えね」

「ほっといてください」

そんな会話をしてると、料理が運ばれてきた。最初はシャルロットの物だけが来たが、次々と全員分が運ばれてきた。俊吾と楯無の日替わりランチはハンバーグとサラダ、野菜スープにライスといったラインナップだ。俊吾はハンバーグに箸を入れる。すると、肉汁が溢れてきて、唾液が自然と出る。ひと切れを口に運ぶと、予想通り肉汁が溢れ美味しかった。

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