第147話 Jupiter
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はぁー・・小さい、なんて・・お、思っても・・・はぁー・・はぁー、みなかった、ぜ・・・はぁー、はぁー・・・」
ジュ「・・・・・」
ジュピターが持っている剣の剣先が小さく震えている。
ジュ「はぁー・・はぁー、や、『闇』なんかに・・・はぁー、負けんてんじゃ、ねぇよ・・・!」
俺は左手で痛む横腹をグッと押さえながら、よろよろと立ち上がる。
リョ「はぁー、はぁー・・く、黒く、輝くな・・・!し、白く、輝けよ・・・!!はぁー・・・はぁー、はぁー・・はぁー・・・・」
ジュ「!?」
リョ「はぁー・・はぁー、お、お前は・・・はぁー、木星が、え、永遠に・・はぁー・・・はぁー、白く、輝いて、いけるように・・はぁー、ま、守り、抜いて、行くんだろ・・・はぁー・・はぁー、はぁー・・・・」
ジュ「!」
俺が言い終わった時には、すでにジュピターの緑色の瞳に光が射し込んでいた。すると、ジュピターの体が緑色に光りだした。ジュピターは光が射し込んだ緑色の瞳で俺に小さく微笑むと、消えた―――――
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リョ「・・・!!?」
いつの間にか俺はコロールの森に戻って来ていた。目の前には、白く光り輝く『ブラックテンプラネット』・・・いや、『ホワイトテンプラネット』が宙に漂っていた。『ホワイトテンプラネット』は空高く舞い上がると、見えなくなった。
リョ「こ、これで、木星は・・・ぅぁ・・・・!」
横腹の痛みが更に増してきて、俺はその場に倒れ込んだ。立ち上がろうとしても、体に力が入らなかった。その時、
プ『リョウ。』
脳裏に望遠鏡を抱えた父さんが浮かび上がった。一筋の涙が地面に流れ落ちる。
リョ「と・・父、さん・・・」
俺の意識は、そこで途絶えた。
『ブラックテンプラネット』の数、残り3個―――――
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