マザーズ・ロザリオ編
終章・全ては大切な者たちのために
紅紫の剣舞、そして―――
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目を見て言っている。だから分かった。
これは冗談でも何でも無いことを。
「ま、待ってセラ!どうゆう……!!」
「―――さようなら、リーファ。貴女は最高の友人……いえ、親友でした。ありがとう」
そしてセラもまた溶けるように消えた。
「何なんだよ……」
キリトの虚ろな呟きがざわめく闘技場に妙に響いた。
その夜、明日奈の携帯に螢からメールが届いた。皆への謝罪と木綿季の治療についての件が記されていた。
新治療の認可が一週間後に出る見通しのようだ。4月に経過観察を行い、効果が表れていれば一気に退院まで視野に入るというのだから驚きだ。
あれからすぐにログアウトしたアスナは螢や沙良に電話を掛けながら水城家に向かった。最寄りの板橋駅で和人、直葉と合流し、あの巨大な門の前に立って声を上げたり叩いたりしたが返事は無かった。
和人が脇の通用門が開いている事を発見し、そこから入っていったが、横にでかい屋敷に人気は無かった。
取り合えず、以上の旨を電話で倉橋医師に伝え、不安に思っているであろう木綿季にも伝えて貰った。
翌日、螢が学校に休学申請をしていた事が明らかになった。理由は家庭の事情ということだったが、その家庭にも居ない事が分かっているため、真偽の確かめようが無い。
4月。明日奈、そして和人は木綿季の頼みにより、彼女が退院できるか否かの診断を受ける場に行くことになった。
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