ロノフィンは何処に?
明星の英雄
ロノフィン組A
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「それがこの世に響いた最初の龍の宴というわけですね?」
察したカルヴォが一言。
「うむ。他の者も理解が出来てるようじゃから先を話す。
その冒険家は勘違いしたまま北エルデ山脈に登山してしまったのじゃ。
当然、龍の宴の最中だったガムロス様はお怒りになりその者を龍の御力で吹き飛ばした。」
「なるほど…確かに講義でも研究でも講演でも聴かなかった話だ。
この話、まんざら嘘でもなさそうだよロギア。」
「言われなくても分かってるさ。そもそもこうしてロノフィンがあることで
御伽噺じゃないってのが目に見えてる。」
ロギアは長老の下に寄り
「長老、我々にガムロス様と話せる龍の使いを同行させてはくれませんか。」
「む、その事はヌシらがココにきた頃から判っておったわい。
アリデシア、こちらに来なさい。」
長老の呼ぶ声に従い居間に現れたのは
「どうも、さっきぶりですね。
アリデシア=ルートアージです。」
ロギアを看病していた人だった。
「このアリデシアは正式にガムロス様に仕えるルートアージ一族の末裔じゃ。
アリデシア、この者らに付いて行って災厄を止めることを務めとす。」
「分かりました、長老。」
アリデシアはスッと立ち上がり
「そうと決まったらついて来て!今から竜に乗るから!」
「オイオイ!俺達は竜神族じゃないんだ、竜になんか乗れるわけが…!」
数十分後
「うっ、うおおおおあああああああ!!!!!」
今ロギア達が居るのは竜の背中の上。
厳密に言うとリオレウスの背中の上である。
「な、何でこのリオレウスは暴れないんだ…。」
「毎日竜と話し仕えていれば、竜は応え力を貸してくれます。」
「なんだかそれに近いのを東方の国で聞いたような…確かポケ―」
「アリデシアはこの竜にもう何年仕えているんだ!?」
恐らく言ってはいけない言葉を口に仕掛けたロギアのその口を塞ぎながら
問いを変えるワーノルド
「私は生まれた時からこのリオレウスにお仕えしてます…。」
「そ、そうかい…。」
ロギア達を乗せたリオレウスは北エルデの方角へ陽龍ガムロスを引きつれ飛び去っていった…。
陰龍による災厄まで残り十五日…
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