Mission 8 実力の差
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い絵面ではある。もちろんその場合はゼロの髪の色には目を瞑ってだが。
「ほら、いい加減着替えて来い。晩御飯が食べれなくなるぞ?」
「了解した。シャルル、行くぞ」
「う、うん。あっ、ちょっと、待ってよー」
緩みきった表情から一転、キリッとした凛々しい表情になるゼロ。
その変化に戸惑っている間に置いて行かれそうになるシャルル。
自分も戸惑ったなぁ、という懐かしい表情でシャルルを見つめる鈴とセシリア。
――そして、なんだか感慨深いような目をゼロに向ける箒。
「あら? 箒さん、どうしましたの? そんな顔をして」
「あぁ、ちょっと感慨深くてな。精神面に限っては本当の赤ん坊のようだったゼロも、しっかりと成長しているんだなぁと、思ってな」
「確かにゼロさんほんのちょっと前までは、泣いてばかりでしたものね」
「はぁ、いつか私の元を離れる時が来るんだろうなぁ。なんだか、そう考えると少し寂しいものだ」
「アンタ、本当の母親みたいね」
「何度も言っているが私はそんなつもりは」
「いつもの自分の行動を振り返ってみたら? それでも、そんなつもりないって言えるなら相当おめでたいわよ、アンタ」
「………………言われてみればそうだな。この際、本当にゼロの母親代わりでも目指してみるか?」
今更ながらの遅すぎる自覚と、必要のない決意だった。
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