Mission 8 実力の差
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だがな。授業なのだから仕方が無いだろう。
しかし、ちゃんと全員に教える事が出来るんだろうか。
---時間経過 放課後 アリーナ
「あっ! ここに居た、おーい!」
午後の授業が終わり、トレーニングに向けて軽く体をほぐしていた所に声が掛かる。
顔を上げれば、シャルルの顔が目に入った。
「シャルルか、何か用か?」
「ちょっと、お手合わせ願いたいなぁーって、噂によるとゼロって相当強いんでしょ? 僕も……男としては強い相手と戦いたいかなって」
今日のトレーニングは、誰もいないから単独でやる予定だったが、練習試合の申し込みとは有り難い。
一人で仮想的相手に戦うよりも実物の敵の方が、練習の成果は遥かに上だからな。
「構わない。今日は一人の予定だったからな。断る理由がない」
「ほんと? じゃ、着替えてくるからちょっと待っててね」
No Side --- 十分後
「待たせちゃったかなごめんねー」
小走りでアリーナへ入るシャルル。中央にはすでにISを展開させているゼロがいる。
「僕もすぐに展開しちゃうからさ」
その宣言通りに、自身のISである『ラファール・リヴァイヴ』の改造型『ラファール・リヴァイヴ・カスタムU』を即座に展開する。
専用機持ちは総じて展開が速い。それは練習量によるものだが、シャルルのそれは自身の才能によるところが大きい。練習量は他に負けず劣らず、そして持ち前の才能、ゆえに他の専用機持ちよりも速い。
「早速始めようか」
「開始の合図は?」
「背中を向けて、123で、どう?」
「あぁ、了解だ」
「じゃあ……1……」
「……2……」
シャルルのカウントに次いでゼロがカウントする。
そして、最初の武装を展開し、最後のカウントの声が重なり反響する。
「……3!」
振り向いたシャルルの手には、連装ショットガン『レイン・オブ・サタデイ』が握られている。
ゼロは近接型のISだという情報をもとにした武装選択。近接型ならば、自身に不利な遠距離へと向かわれる前に近づいてくるはずだと考え、面で制圧する武装を選択したのだ。
銃弾が拡散する独特の衝撃音が響く。
対してゼロは瞬間的に上へとものすごいスピードで飛び上がっていた。
リコイルロッドを地面に打ち付け上へ飛び、次いで射程ギリギリの所でトリプルロッドを地面に打ち付けさらに飛ぶ、そして最後に瞬間加速を使いさらに天高く飛翔する。
傍目にはカウントの後にゼロがしゃがみ何かを地面に打ち付け、そこに無数の弾丸が飛来してゼロの姿が消えたようにすら見えた。
「え!?」
予想外の行動に驚くシャルル。が、専用機を持っている
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