龍殺しの実を求めて
明星の英雄
グノーム火山組A
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んだ?」
「カーネロスさんの言った時だよ。
リビダルスのブレス跡にこいつを見つけたんだ、けど…。」
ダイラスが少し返答に詰まる
「けど…、何だ?」
エイジが聞き返した
「こいつに触った途端、視界が真っ暗になって気づいたら
昔のエイン村に居たんだ。」
「昔のエイン村?どうしてそこがエイン村だと分かったんだ?」
「いや気になるところは他にあるだろう…。」
ダイラスの突拍子も無い話に食いついたエイジにカーネロスがしなやかに突っ込む。
「千年杉だよ。エイン村の象徴『千年杉』さ。その時は燃えてて本当にそうかは分かんなかったけど、なんとなく千年杉だって思ったんだ。」
「そうか…。まあ、ダイラスが無事ならそれでいい。」
エイジは安堵の表情に包まれた。
「そうだ!龍殺しの実は!?」
「ちゃんと採ってきたさ、ほら。」
ダイラスの目の前に龍殺しの実が差し出された。
「だが、どうする?ここでリタイアするとその龍殺しの実は没収だし…。」
カーネロスが腕を組みながら一言。
「旦那達、どうやらお困りのようでござんすニャ?
あっしが一肌脱ぎましょうかニャ?」
見たことも無いアイルーがエイジ達に声をかけてきた
「見たところ獣人族のようだが…、君は?」
「あっしはこのベースキャンプで荷物輸送の仕事をやってる
『タル配便』のニャン次郎でござんすニャ。」
「タル配便…?」
「いかにもですニャ。旦那達はその龍殺しの実をどうにかして持ち帰りたいようでござんしょう?
そこで、タル配便をやってるあっしがギルドの目を掻い潜ってお届けするんですニャ。」
「なるほど…。任せてみるか!」
「そうだな。届け先はどうしようか…。」
「心配ご無用!旦那達が村に到着するタイミングを見計らって村に入れば良いニャ。
ただし、受け取り場所はかなり限定されるでござんすニャ。」
「例えば?」
話はどんどん進んでいった。
「というわけでニャン次郎の打ち上げる爆弾が見えたら俺達はこのクエストをリタイアすると。
そういうわけだな?」
「物分りが早くて助かるでござんすニャ。」
「それじゃあ、頼むぜ!この龍殺しの実を!」
「任せるでござんすニャ。あらよっと!」
ニャン次郎は自身が座っていたタルの蓋を開け、中に龍殺しの実を入れ、
そのタルを横にして転がしながら去っていった。
「さて、お次はダイラス。君のそのポーチに入ってるお守りの話だな。」
エイジが振り向き様にダイラスのほうを見ながらつぶやく
「そうだった、俺も気になってるんだよ。」
ダイラスは立ち上がり、ポーチから紙に包まれたお守りを取り出
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