龍殺しの実を求めて
明星の英雄
グノーム火山組A
[5/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
分かれて走り出した。
「いたぞ、ヤツだ!」
火山の麓にある湖
そこにいたのは恐火竜リビダルス。
恐火竜はダイラス達を見つけ、威嚇咆哮を放った。
「エイジさんを傷つけやがってぇー!」
ダイラスはフラストレーションを構え、恐火竜の頭を殴った。
マトレガはエリアの入り口付近でカオスウィングに弾丸を装填している。
ダイラスが父であるハイドから聞いた、ガンナー特有の戦術らしい。
「俺が尻尾を斬るからお前は頭を頼む!」
「分かりました、カーネロスさん!」
カーネロスは尻尾へ向かって走り出した。
「ふんっ!てえやっ!そおい!」
フラストレーションが恐火竜の頭を痛めつける。
麻痺毒が周り、恐火竜は体を痙攣させ始めた。
「おっ、麻痺か!やるなぁダイラス!」
「それほどでも!」
二人は一斉に力を溜め始めた。
フラストレーションの打突面は黒く煌き、陸海空覇剣【孤高】は真紅の覇気を躍らせる
そして、
「おおおりゃああああああ!」
同時に力を解放した。
その鎚は竜殻を砕き、地面を揺さぶる。
その剣はあらゆる物を断ち、空気を斬る。
リオレイアですら怯んだその衝撃にこの飛竜は耐えた。
そして、尻尾でカーネロスをなぎ払いブレスでダイラスを吹っ飛ばした。
「…!」
マトレガはカオスウィングを一度しまい、生命の粉塵を使った。
風に乗った粉塵はあたりに拡散し、ダイラスとカーネロスのキズを癒す。
が、粉塵の存在に気づいたリビダルスはマトレガの方を向く。
そして
「…ッ!」
久々に声らしい声を出したような感じで、火球ブレスを回避した。
「おおらこっちだ!」
先ほどブレスで吹っ飛ばされたダイラスがフラストレーションで脚を殴った。
一度殴る毎に鱗が割れる音を感じるが、それと同時に打突面からの弾かれの震動も伝わる。
リビダルスに着実にダメージを上乗せしている最中
「なんだ?」
頭を振り上げ、雄大に吼えた後飛んで行ってしまった。更に、空中からブレスを一発。
そして火山の火口方面へと消えてしまった。
「これは…撃退になんのかなぁ…。ん?」
フラストレーションを背中にしまったダイラスはブレスの着弾点に光るものを見つけた。
「これは…。…うわぁ!」
「どうした!?ダイラス、おいダイラ―――」
光るものに触れようとした瞬間、ダイラスは不思議な感覚に陥った。
「―――ん?ここは…。」
気がついたのは何処かも分からない荒地。だがある一本の木だけはやけに印象強く思い出せた。
「千年杉…?」
エイン村の象徴の一つである千年杉。だが、火に焼かれてその姿をよく見ることは出来な
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ