龍殺しの実を求めて
明星の英雄
グノーム火山組A
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後ポーチから取り出したのは
「くせえ!」
ダイラスも嫌う臭いを放つこやし玉。
リオレウスは極端に臭いを嫌い、エリア移動を図った。
「ゲホッゴホッ!…助かったぜ、ダイラス。」
「あんまり喋っちゃダメだってエイジさん!」
「幸い、致命傷には至ってませんね。防具の変形が何とも言えませんが…。」
頭部の角は衝撃で折れ、肩部の装飾はひしゃげ、脚部のパーツは砕け散っていた。
「一体、何だったんだ?あのリオレウス…。」
カーネロスが空を見上げる。
「いや、アイツはリオレウスじゃあない。」
エイジは息を落ち着けながら起き上がった。
「何を言ってるんですか、エイジさん。リオレウスのクエストを受けたんだから、
リオレウスではないなんてありえないでしょう。」
「いいや。俺は一度、アイツと対峙したことがある。」
深呼吸。そして、
「ヤツの名は、恐火竜。恐火竜リビダルス。
自然の摂理とは恐ろしい物でな…。リビダルスはリオレウスの持つ最強の遺伝子と
イビルジョーの最恐の遺伝子とを掛け合わせた恐ろしいモンスターだ。」
「そんなヤツがいるのか…。恐火竜リビダルス…。」
全員が身震いした。
「でも、リオレウスはリオレイアと雌雄だからイビルジョーとは混じらないんじゃ?」
「それについては諸説あるが、一番有力なのはリオレウスがイビルジョーの肉を食べたという説らしい。」
エイジはようやく立ち上がる。
「この古龍災害の中なら全ての事象がありえる。そして、」
歩みだす。
「それを変えるのが、俺たちだ。」
「だけど、どうやって!エイジさんの防具はボロボロじゃないか!」
ダイラスが立ち上がりながら叫んだ。
「ダイラス、ハンターとして大事なのは防具じゃない。武器でもない。己の魂だ。
己がどれだけ依頼人を安心させたいか。己がどれだけ大事な人、物を守りたいかだ。
そのポーチに入っている、お父さんがくれたお守りもそう言ってる筈だ。」
「え…、どうしてそれを?」
「説明は後だ。まずはヤツをなんとかして、龍殺しの実の採集に移ろう。」
エイジ達は一度ベースキャンプに戻った。
「まず、マトレガとダイラス、カーネロスでリビダルスとあたってくれ。
基本的な動きはリオレウスに近いから大丈夫だと思う。
ただ、怒り時はイビルジョーに近くなるから注意が必要だ。」
「分かった。」
「そして、俺とノアで龍殺しの実の採取。ノアは周囲のモンスターを討伐してくれ。
龍殺しの実のありかは大体知ってる。」
「うん。任せて!」
「それじゃあ各自、出撃だ!」
「おお!」
五人は二手に
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