龍殺しの実を求めて
明星の英雄
グノーム火山組A
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「っかぁ〜よく寝た!…ん?」
朝一に目を覚ましたエイジ。だが周りは寝ていた。
ワケド村旅館『新地荘』。エイジ達はこのワケド村が古龍災害の惨禍に見舞われている中、消火活動をルドロスで行うという
画期的なアイデアで奮闘した。
なんとか甚大な被害を出す前に消化が終了し、村長のご好意で『新地荘』に泊まっている。
立てかけられている凶刻【時雨】が七時を示す鐘を鳴らした。
「よし。皆七時だ、起きろ!」
と言って布団を引き剥がす。すると、
「あれ?居ない。」
そこにあったのは置き手紙。
「すんません、エイジさん。我慢できないんでちょっと狩りに行って来ます。
六時半 カーネロス」
「なるほどな…。」
エイジは手紙をたたみ…、
「行くなら俺も誘ってくれよぉぉぉぉぉぉ!!!」
泣き出した。
暇になったエイジがノア達の部屋の前に来た。一応七時なので起きているかの確認と暇を潰すためである。
手を伸ばし、ドアノブをひねると
「鍵が開いてる…?」
普通内側から鍵をかけるはずのドアが開いているということは、部屋の使用者がすでに退室したということ。
「おいおいまさか…?」
エイジがドアを開け、中に入ると
「やっぱり…。」
部屋の中は綺麗に整頓され、立てかけてある凶刻【時雨】以外は何も無いもぬけの殻。
こうなるとエイジは不安でたまらない。部屋から三秒で受付に行き、一言。
「天の間に泊まっていた三人の狩人はどうしたんですか!?」
受付の人が返す。
「あの人たちなら朝早くに、退室手続きを済ませて集会所に出向いていきましたが…。」
エイジはその場に倒れこんだ。そして自分が泊まっていた部屋へ戻った。
時同じくして、ワケド村集会所
「四人で正式に狩りをしたことも無かったし、これも何かの縁だ。」
「そうですね。で、何を狩りに行きますか?」
長卓につき、対峙するモンスターを選んでいる四人。
「古龍火災の時に居たルドロス達も気になるが…、何かそれらしい気配を感じるか?ノア。」
「う〜ん、そんな気配は今のところ無いわね。巣に戻って休息しているか、何処か別の領域へ行ったか。」
カーネロスはサンダーサイダーを飲みながらノアに状況を聞いていた。
「あれ?そういえばエイジさんは?」
リュウノテールの角煮に喰らいついていたダイラスが気づく。
「あ。」
二人は一斉に思い出した。
「ん…。」
マトレガが集会所入り口付近に目をやった。
三人が振り向くとそこには
「皆早かったなー。少し寝過ごしちまった、悪い。」
グラビドXシリーズに身を包んだ暑苦しそうな
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