第六十五話 瓦解する最中に
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「チッ!突破されたか!」
『イザーク、どうする?』
敵部隊が三機、それぞれ分散して単独で突破してきたことを確認するイザークとディアッカ。彼らはコロニーレーザーに近づけないようにする為、出撃していた。
「ディアッカ、貴様は一機仕留めろ!ジュール隊、突破だけはさせるなよ!足止めで構わん、無理に落とそうとするな!!」
『俺だけで一機仕留めろって言うのかよ。相変わらず手厳しいぜ』
愚痴を零しつつもディアッカはブレイズウィザードを装備したザクで敵を仕留めにかかる。
『そんじゃまあ、行きますかね!』
敵の三機内一機を確認するイザーク。純粋な速度では追い付けないが、そこは経験によってカバーする。イザークが相対したのはストライクと同系列の機体、ライゴウだった。
「その機体、懐かしいな!だが、今は私情を優先するべき時ではない!時間をかけずに落とさせてもらうぞ!!」
『来るかッ!』
イザークのグフとネオのライゴウが戦闘を開始する。先に攻撃を仕掛けたのはイザークのグフの方だ。射程ではライフルを持つライゴウの方が長いが、ネオの目的は突破であり、敵を倒す事でない上に囲まれているのだから当然と言える。
「フン、この程度は如何とでも出来るという事か!」
四連装ビームガン二つによって攻撃を仕掛けるが、威力の程度が知れているビームガンでは躱され、シールドによって真っ向から防がれるだけだった。
「まだまだァ!」
しかし、グフの真骨頂は接近戦である以上、彼のこの攻撃の目的はライゴウに近づくことだ。
「落ちろッ!」
距離を詰め、ビームソードを振りかぶるがライゴウは咄嗟にスペキュラムに装備されているビームサーベルを抜いて迎撃する。
『ヒュー、やるねぇ!だけどこっちも時間を食われるわけにはいかないんだよ!』
対ビームコーティングをしてあるイザークのグフの持つビームソードと、ライゴウのビームサーベルは鍔迫り合いを起こし、一瞬の膠着状態を生む。今ならばとライゴウに向けて一部のザフト兵はビームで狙いを付けたがネオは鍔迫り合いにあっさりと押し負けることで後ろに勢いを持って行き回避した。
「今のを避けるか!だが、貰った!」
後ろに下がったことで攻撃を回避したライゴウにイザークは驚くが、逃がすまいとスレイヤーウィップを放ち捕らえようとする。しかし、ネオはサーベルを投げつけることでスレイヤーウィップの攻撃を辛くも逃れる。とはいえ、それはネオにとっては痛手だと言えた。
スペキュラムパックの近接戦用武器はビームサーベル二本とアーマーシュナイダーしかない。既に敵隊長機であったゲルググJG型を落とす為にアーマーシュナイダーを一本犠牲にしているにも関わらず、ビームサーベルまで失ったのだ。
『このま
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