第99話
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飯も出来た。
これを食べて、さっさと用意して来い。」
「・・・・・・・・・やっぱり、何か優しい。」
ちなみにインデックスはお箸を持って、正座をして麻生の料理が来るのを待っていた。
二人が料理を食べ終わり、自分の部屋に戻った。
麻生は皿を洗うとベットに寝ころび、自分の胸に手を当てる。
あの刀傷は傷痕もなく、完治した。
海原が上手く情報操作してくれたのか、麻生が怪我している事は他の生徒や教師、麻生の親も知る事はなかった。
それはそれで麻生は良かったと思っている。
もし、知られれば心配してお見舞いにくるだろう。
今は大覇星祭なので余計な心配をかけたくないのだ。
ともかく、上条が旅行に行くという事はその旅行期間中は麻生も不幸な出来事に巻き込まれる事は確実に少なくなる筈だ。
すると、麻生の部屋のインターホンが鳴り響く。
麻生はベットから起き上がり、扉に近づき開ける。
「郵便です。
麻生恭介さん宛てにお手紙が届いています。」
麻生はその手紙を受け取る。
郵便の人は手紙を渡すと、去っていく。
中に入り、宛名を見ると天草式十字凄教教皇代理・建宮斎字と書かれていた。
封を開けた瞬間、中から突然何かが飛び出す。
それは人の形をした紙で、麻生の顔の位置で止まる。
その紙には何やら記号が書かれていた。
「ああ〜、ちゃんと声は届いているよな?」
「何の用だ、建宮。」
「おっ、感度良好。
ちゃんと手紙は届いたみたいだな。
今回、お前さんにちょっと用があって手紙を出したんだよな。」
その言葉を聞いた麻生は何か面倒な事件に巻き込まれるのか?、と思った。
「お前さん、前に我ら天草式を助けてくれたよな。
その礼をまだしてないって事に気がついてな。
そこで我らはお前さんをこっちに招待しようという訳よな。」
「どういう事だ?」
「簡単に言えば、我らがいる街にお前さんを招待する。
つまり、お前さんから見ると旅行に招待するって訳よな。」
どうやら面倒な事件に巻き込まれる事はないようだ、と麻生は少し安心する。
「それで場所は?」
「それは来てからのお楽しみよな。
まぁ、お前さんに時間があればの話だが。」
建宮の話を聞いて麻生は少し考える。
上条に続いて麻生も旅行。
何やら、妙に重なっているのが気になった。
(考えすぎか。
折角の休日だし、行ってみるか。)
そうと決まれば、と麻生は建宮に通じている人型の手紙に話しかける。
「幸い、今は休日だ。
そう長くなければ大丈夫だ。」
「それは好都合よな。
なら、必要な物を用意して現地集合だな。
詳しい情報は封筒に入っているからそれを見てくれよな。
それじゃあ、現地で。」
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