臨海学校 前編
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響のサンオイル塗りから脱する。
「えー。面白いのに」
「面白がらないでくださいまし!!」
「はいはい。つーかセシリア」
「何です!?」
息を荒げながら響を見据えるセシリアに響は冷静に告げた。
「前隠せ」
「へ? ……。 き、きゃあああ!?」
「おー可愛い悲鳴だ」
セシリアが胸を隠すためにしゃがみこむが、響にはくっきりと見えてしまった。セシリアの豊満な双丘が。
「にしてもお前胸でかいな。一回揉ませてくれ」
「な、何を言ってるんですの!?」
「いや割とマジで。触ってみたい」
真顔で答える響の瞳には真剣な光が灯っていた。セシリアもそれに押されたのかおずおずと頷き、
「……ひ、響さんがそう仰るのであれば……」
「じゃ、遠慮なく」
響がセシリアの胸に手を伸ばす。
が、
「貴様らは何をやっている」
千冬が冷徹なまなざしで響の後ろにたたずんでいた。
「いえ、ちょっと同級生の胸の成長を確かめようと」
「必要ない。オルコット貴様もさっさと前を隠せ」
「は、はい!」
セシリアは千冬にぎろりと睨まれ、そそくさと水着をつける。
「まったく、教師の目の前で淫行を働くな馬鹿者」
「いえ、同性同士でなおかつ本人の同意があったので問題ないかと」
「大有りだ馬鹿者が。ところでボーデヴィッヒやデュノアの姿が見えんが?」
未だに大真面目に答える響きに対し、千冬は大きくため息をつく。
「そろそろ来ると思いますよ。なんかラウラがもたついてたみたいですけど」
響がそういった時、千冬の後方からシャルロットともう一人バスタオルの塊がやってきた。
「響ー! ごめんねー待たせちゃって! ってあれ? なんでセシリアは顔真っ赤なの?」
「ほっといてやれ。ところでそのバスタオルはラウラか?」
「うん、なんか恥ずかしいみたいで」
響が首をかしげながら問うと、バスタオルの塊、もといラウラは若干後ずさる。
それを見た響は軽くため息をつき、
「まったく、何をそんなに恥ずかしがることがあるんだか。ほれラウラ、よく見せてみろ」
「フゴフゴ(無理だ)」
「何言ってるかわからんから、強制的にひん剥くぞ」
言うが早いか響はラウラのバスタオルを掴むと一気に引っ張った。
「ふあ!?」
素っ頓狂な悲鳴を上げ、ラウラの肢体は太陽の下にさらされた。
「ほう……」
「なるほどねぇ」
響と千冬はそろって感嘆の声を漏らす。ラウラの水着はビキニタイプであったが響のシンプルなものとは違い、女の子らしいフリフリがついていた。
普段が軍服のような感じのため、かなりのギ
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