暁 〜小説投稿サイト〜
流星のロックマン STARDUST BEGINS
星屑の覚醒
15 覚醒の予兆
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の計画はパニックそのものだった。
デンサンシティと才葉シティ。
この2つはニホンにおいては先進的な産業都市でインターネットシステムの中枢を担う街だ。
特にデンサンシティには世界的IT企業であるI.P.Cエンタープライズのニホン法人がある。
そんな重要都市のシステムが破壊されれば、ニホンは世界から孤立したも同然だ。
海外からの情報も伝わらず、株式取引も停止。
今まで誰もが考えもしなかったことだ。
それだけインターネットに人々の生活は依存しきっていたのだった。

「.....」
「孤児たちはみんな就寝時間なので眠っていますが、下の階ではパニック状態です。ディーラーの世界中の支部との連絡もダウンして....」
「....ありがとう。今日はもう休もう。僕らに出来ることは何もない」

彩斗はあっさりと諦めた。
そう言って椅子に背中を預ける。
だがキーボードに手を伸ばし、ウィンドウを表示させた。

「アイリスちゃん、見えてるかい?」
『ええ』

ウィンドウ上にはアイリスが姿を現す。
メリーはそれを覗きこんだ。

『あなたがサイトくんの妹さんですか?』
「ハイ...メリーです」

メリーは返事をしながら彩斗の顔を見た。

「さっきの攻撃の時に助けたんだ。今夜は彼女と一緒にいてくれないか?あれだけの災害の後だ。誰か一緒にいてくれた方が安心できるはずだから....」
「分かりました...」

彩斗はメリーにそう言ってPCに接続されたWEBカメラの電源を落とす。
メリーはそのままパソコンに自身をプラグインする。
これによって彩斗のPCと部屋は切断されたも同然になった。

「ふぅ...」

彩斗はため息をついた。
そして枕元で充電されていたトランサーを手に取る。

「僕はまだ...復讐を終えてない。トラッシュ、力を貸せ」
『...』

彩斗はウィザードウィンドウで全く口を開かずにこちらを見つめる狼と鷹の中間体のようなトラッシュに言った。
返事が無いため正直言って伝わっているかは確認しようがないが、そんなことは問題ではなかった。
彩斗はデスクトップに復元された『BEGINS.EXE』を起動する。
全く指の動きに引っ掛かりは無かった。
スムーズに予習でもして自信満々とでも言わんばかりに『Yes』のタブをタッチした。

「....トランスコード000、スターダスト・ロックマン」

彩斗はトランサーから排出されたカードを見た。
普通のバトルカードとは全く違う装飾がなされ、流星のエンブレム、銀色に青のライン、そして何よりも『TransCode 000 STARDUST ROCKMAN』とプリントされている。
彩斗は何かと親近感を感じていた。
スターダスト、すなわち「星屑」だ。
輝き
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