暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX 〜水と氷の交響曲〜
ターン29 聖戦!三幻魔〜神の炎、ウリア〜
[2/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
タッ。

『いい加減にしろこの駄ークシグナーがっ!!』
「うおあっ!?」

 無視され続けたことにイラッと来たらしいユーノが走っていた僕の体のコントロールを奪い、無理やり足をもつれさせる。とっさのことで受け身もとれず、顔面から地面に叩き付けられた。

「何すんのいきなり!」
『何やってんだお前はー!』

 さすがに怒って声を張ると、その1,3倍くらい大きな声で怒鳴り返された。うるさい。

「仏の顔も三度までって言うでしょ!?せめて3回は話しかける努力しようよ!」
『それは仏さんの場合だろ!俺はそんなに人間ができてないっつーの!』
「仏さんには違いないでしょうがこの幽霊!で、何、何の用?」

 鼻が痛いのを無視してこんなことをした理由を聞くと、実に簡潔なお答えが返ってきた。

『三幻魔はあっちだばか』

 びしっと彼が指差した方向を見ると、見るからに禍々しい黒雲がいつの間にか立っていた謎の柱の周りを取り囲んでいた。つまり、僕はこれまで見当違いの方向に走ってたと。

「先に言ってよユーノっ!」
『お前のせいだかんな!?』

 わーわーと罪をなすりつけながら現場に急行する僕らの姿は、さぞかし情けなかったろうと思う。





「皆っ!!」
「どこに行ってたんだ、清明!お前の代わりに十代がもうデュエルを始めてるんだぞ!」

 ようやく駆けつけた時には、いったい何があったのかすでに三幻魔と思しきオーラを放つ3体のモンスターが場に出ていた。そしてぼろぼろの十代と、本気でいったい何があったのか上半身裸のマッチョな変態がデュエルを繰り広げていた。だけど、この分なら十代が勝ちそうだ。というか、ちょうど十代が最後の切り札を使った瞬間に間に合ったらしい。

「エリクシーラーで幻魔皇ラビエルに攻撃!フュージョニスト・マジスタリー!!」

 E・HERO エリクシーラー 攻14500→幻魔皇ラビエル 攻4000(破壊)
 変態 LP0

 そして十代曰く『究極のE・HERO』であるエリクシーラーの一撃がちょっとオベリスクっぽい幻魔を縦に一刀両断し、デュエルは終わりを告げた。が。

「雲が、晴れない……?」
『しつこいな。私たち地縛神もたいがいだったが、少なくとも負けた時はさっさと封印されたぞ』

 若干呆れた風にチャクチャルさんがつぶやいた瞬間、十代とデュエルしていた変態のデュエルディスクから赤、青、黄の三本の光が飛び出した。その光は一度大空高くに上っていき、すぐに折り返してきて地面に衝突して爆発を起こした。そしてできた3つのクレーターの中から、それぞれ人型をした『何か』が姿を見せる。

「って、何!?何!?」
「「「さあ、第2ラウンドと洒落込もうか」」」

 きれいに声を合わせ、寸
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ