第145話 Mercury
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まだ日が沈んだばかりなのに、コロールの森は真夜中みたいに真っ暗。
ユ「ちょっと、不気味だなぁ〜・・・」
こんな真っ暗な森の中を1人で歩いたのは人生初。な、何だか、コウモリになった気分・・・でも、銀色に輝く星の明かりで何とか道に迷わなくてすむ。それにしても、
ユ「いったいどこまで飛んで行ったんだろう?」
もう1時間以上はずっと『ブラックテンプラネット』を捜しっぱなし。皆はもう見つけたのかなぁ〜?そう思ったその時、
ユ「!」
すぐ近くで魔力を感じた。でも、人間の魔力じゃない。恐る恐る辺りを見回すと、水色に光り輝く『ブラックテンプラネット』が宙に漂っていた。
ユ「こ、これを止めれば、いいんだよね。・・・ん?」
よく見ると、『ブラックテンプラネット』の中に何かが写っているのが見えた。恐る恐る近づいて見ると、惑星が写っていた。その惑星は―――――
ユ「す、水星・・・?」
太陽系の第1惑星で、太陽に最も近い惑星。大昔、宇宙から人々を見守っている神の聖地だったってゆう伝説から、『聖地の惑星』とも呼ばれているらしい。
ユ「こ、これを止めれば、水星が救われる・・・!でも、どうやって止めればいいんだろう?」
氷で凍らす?それとも、回し蹴り、踵落としとかで壊す?う〜〜〜ん・・・?『ブラックテンプラネット』を止める方法を考えていると、『ブラックテンプラネット』の水色の光が突然輝きを増した。
ユ「ま、眩しい〜!」
私はあまりの眩しさに目を覆った。
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ユ「・・あ、あれ?ここは・・・?」
目を開けると、私がいたのはコロールの森じゃない。一面が水色に染まった空間。私はその空間の中で漂っていた。
ユ「ど、どうなってるの・・・?」
まるでコロールの森から異空間に瞬間移動してきたみたい。ふと視線を後ろに移し、目に止まったのは、球体形の惑星(?)だった。もしかして・・・!
ユ「す、水星・・・?」
えっ?ちょ、ちょっと待ってよ・・・!あそこに水星があるって事は・・・私、宇宙に瞬間移動しちゃったって事ォ〜!?・・・いやいやいや、もっと冷静になれ私。確かに水星はあるけど、地球は?星や月だって無い!水星しかない宇宙なんて可笑しいよっ!だとすると、考えられるのはただ1つ・・・
ユ「ここは、『ブラックテンプラネット』の中なんだ・・・」
うわぁ〜、変なに瞬間移動しちゃったんだね。その時、
ユ「!」
さっきよりも強大な魔力を背後から感じた。しかも、今度は人間の魔
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