第六十四話 死中に活を求める
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『連合の敵MSか!?突破させるな!奴らの狙いはコロニーレーザーだ!』
指揮官機と思われるゲルググJG型が指揮を執りながらビームマシンガンで狙いを付ける。しかし、三機の機動力について行くことが出来ない。周りのMSは狙いを定めることもままならず落とされていった。
『行かせん!』
「邪魔をするなッ!!」
だが、流石に指揮官機である上に同様のコンセプトとして機動力に特化して造られたゲルググJG型は三機の機動力を前にしても対等に渡り合う。ビームマシンガンでルートを阻害し、徐々に三機の行く手を塞いでいく。
阻害されていくルートを予測し、ブレイズウィザードを装備したザクやグフは先回りしてルート上に展開していた。このままでは囲まれることになると三人は思うが、エミリオがそこでMSへと一度変形しスキュラを構える。
『こいつ、MSか!?』
『コーディネーターは全員死ね!』
連射して放たれるスキュラ。前方に待ち構えていたザクやグフは次々とその餌食にあい撃ち落とされる。ロッソイージスはそのままジェットストライカーのような飛行形態へと変形し、移動を続ける。MAの巡航形態では小回りが利かず、囲まれそうになっている今の状態では致命的だと判断したからだ。
「よし、よくやったエミリオ!そのまま突っ切るぞ!」
なおも追いすがろうとしたゲルググJG型の指揮官に対して、盾で隠しながらアーマーシュナイダーを抜き出し、ビームライフルで敵に向けて撃ったのちに、ネオはその回避したルートを予測してアーマーシュナイダーを投げつける。
『なッ!この乱戦でこうも正確に当てるだと!?』
投げたアーマーシュナイダーはゲルググJG型の頭部にあるメインカメラに命中し、その衝撃から吹き飛ばされ体勢を崩す。そして、その隙を逃すことなくアウルのG‐Vに装備されたインコムのビームがコックピットを貫いた。
◇
「敵部隊の襲撃だと!?アルザッヘルの連合部隊か!」
「い、いえそれが敵部隊はごく少数の部隊らしく……敵の位置も規模も正確な情報が得られないままでして……」
ジュール隊の旗艦であるナスカ級のボルテールにてイザーク達は現在の状況を確認していた。そんな中、突如敵の攻撃を受け、一体何事だとこの場の指揮官であるイザークはオペレーターに尋ねる。しかし、オペレーターの返答は要領を得ない内容であり、イザーク達は疑問を口にする。
「少数なうえに詳細が分からないだと……一体どういうことだ?」
「少数っていう事は敵の本隊は遅れてきているって事か。だとしたら今の襲撃部隊は威力偵察とか特攻ってやつ?」
イザークが頭を悩ませる中、ディアッカは敵がどう動いているのかを確かめようとする。もし仮にこの襲撃が何かしらの策だとすれば連合の本
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