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ゲルググSEED DESTINY
第六十四話 死中に活を求める
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『任務了解――――敵部隊の反応によって連携を継続するか単独行動かは独自に判断する』

ネオ達の乗る三機の機体がこの作戦での最大のかなめとも言えた。運動性、機動性がバランスよく高められたネオの乗るスペキュラムパックのライゴウ、射撃武装が多く多数のスラスターで無理矢理高出力を得ているアウルのG‐V、変形機構によって複数の形態に変形出来るエミリオのロッソイージス。
三機の内たった一機でもコロニーレーザーに辿り着けばこの戦いはネオ達の勝利となるだろう。それぞれの機体にコロニーレーザーに関するデータが入れられており、辿り着きさえすれば制御を奪う事が可能な筈だ。しかし、たった三機での突破――――ネオの予想では仮に突破できたとしても一機、いやそもそも突破すること自体限りなく不可能だと感じていた。

「だけど、まあ出来るって言った本人がそう弱気になっちゃあいけないよな……」

『予定時刻まであと十秒。カウントを取ります――――9、8、7……』

ガーティ・ルーの先制攻撃による奇襲を仕掛けるために総ての砲門のゴットフリートが構えられる。類似艦であるアークエンジェル級のようにローエングリンといった戦略級の兵装が無いガーティ・ルーの唯一にして最大の攻撃が放てるチャンスだ。
発射されれば熱源が捉えられることになるがその瞬間に敵陣後方でのダナ隊が同時攻撃を仕掛け、混乱を起こす。だからこそ、タイミングがずれてしまえば熱源を探知され落とされることになる。それを避けるためにダナ達は先行したのだ。失敗だけはするなよと不安になりながら願い続ける。

『3、2、1――――』

『全砲門開け!MS隊突破の為に、敵陣に穴を空けるんだ!!』

そして開戦の号砲が放たれる。射程ギリギリに収めていた敵のローラシア級やナスカ級を貫き、敵艦隊を数隻沈黙させた。すぐに敵艦隊は対応しようとするがダナ達が上手くやったのだろう。戦況は混乱していた。

「全機出るぞ!!」

攻撃を放ってすぐに出撃するネオ達。それとほぼ同時に広く展開していたステルスカラーのダークダガーやスローターダガーの部隊は攻撃を開始する。初撃の奇襲としては完全に成功といえた。後は周りの部隊がどの程度時間を稼げるか。そして自分たちの内、誰か一人でもコロニーレーザーに辿り着くことが出来るかだ。

「中央から第一目標地点まで最短で駆け抜けるぞ!遅れずについて来いよ!!」

ライゴウが先頭で加速して一気に突き進む。圧倒的ともいえる加速によって突如現れた三機にザフトのMS隊は驚愕し、その隙を逃すことなくネオはビームライフルで進路上にいた、或いは移動する上で攻撃をしてくるであろう敵を撃ち抜く。

『邪魔なんだよォ!』

アウルのG‐Vもビームサーベルをカノンとして使い戦線を切り抜けていった。


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