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魔法少女リリカルなのはStrikerS-King Seong clone of another-
温泉
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。外で待ってるからなるべく早く上がってこいよ」

 振り向くことはせず、後ろ手に手を振りながら聖はその場を後にした。




〈いいのですか? さっきのあの質問。一歩間違えればばれますよ? もしくはもうばれてるかもしれません〉

『いいさ、どうせ近いうちにばれる』

〈そうですか……まぁ私はあなたに従うだけです〉

『ありがとよ』

〈御気になさらず〉

 なのは達が出てくるのを待つ間、思念で話し終えた聖は目を閉じて昔のことを思い出していた。




 目が覚めたのは淡く光る黄緑色の液体の中。

 そして最初に見た人間は紫色の髪と金の瞳、そしてにやりと笑う三日月の口元。

 時折思い出す、その人間のおそろしいまでの狂笑。

 ただただ、野望に満ちた金の瞳はまるでヘビのようだった。



「聖! 起きて!!」

「ん? ああ悪い眠っちまってたか」

 フェイトにたたき起こされ、我に返った聖は椅子から立ち上がり、二人に告げた。

「じゃあ戻りますか」

「だね。ヴィヴィオも待たせちゃってるだろうし」

 3人は並びながら部屋に戻った。








 

 深夜。

 スカリエッティは自らのアジトの私室にて、聖の映像及び、資料を拝見していた。資料は地上本部に潜入させているドゥーエから送られてきたものだ。

「ふむ……この動き見覚えがあると思ったらやはり彼か……」

 口元を不適に歪ませながらスカリエッティは一枚の写真を引き出しから取り出し呟いた。

「まさかまた君と会えるとは思わなかったよ……エシェク……ククク、フフフフ、ハハハハハハハ!!」

 狂ったような笑い声をあげるスカリエッティの瞳は心底嬉しそうな輝きを持っていた。

「君が生きていると知れば、ウーノ達も喜ぶだろうね。いや一番喜ぶのはドゥーエかな?」

 



 魔の手は着実に聖たちに迫っていた。
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