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魔法少女リリカルなのはStrikerS-King Seong clone of another-
温泉
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かも膝の上にはヴィヴィオが横になっている。

 聖たちが座っているのはバスの一番後ろの席、およそ6人ほどが乗れる座席だ。ヴィヴィオがいるので広い方がいいだろうというはやての配慮で、ここに座ることになったのだがそれがまずかった。

 聖の隣に座るのをなのはとフェイトは一歩も譲らなかったため、二人の間に聖が入る形となり、最初にフェイトが眠り、次になのはが眠った。

 ヴィヴィオはというと、二人が眠ったあとも起きていたがやがて疲れたのか、現在に至る。

 ……つーかこいつ等めっちゃいい匂いすんだけど!! なんだこれが女の子の匂いってヤツか!?

〈妄想も大概にしないと殺されますよ?〉

『わかってるけどしょうがねぇだろうが! めっちゃ近いんだからよ!!』

 聖の心を読み取ったかのように、安綱が念話を送ってくるが、その声は若干冷たく感じられた。

〈お二人とも聖様と違い疲れているのです。そこをしっかり支えてあげなさい〉

『随分と他人事だなおい!』

〈他人事ですから〉

 そう告げた安綱は、また黙り込んでしまった。それに歯噛みしながらも聖は固まったまま動くことができなかった。

 ……早く着いてくれー。

 心の中で嘆息する聖だった。




 そんな聖から離れ前の座席に座るはやてはその様子を見て、これまたにんまりと笑っていた。

「フッフッフ。やっぱこれぐらいせんとおもろくないからなー。がんばりやー聖君」

 心底楽しげにくつくつと笑うはやてを見ながら、通路を挟んだ反対側の席に座るヴィータがシグナムに告げた。

「なぁシグナム。はやてかなり楽しんでるよな?」

「……うむ。白雲には悪いが今回は犠牲になってもらうしかあるまい」

「かー……、アイツも大変だなー。でもまぁ両手に花状態だからいいのか?」

「どうだろうな」

 シグナムはまぶたを閉じながら苦笑交じりに答えた。

「とりあえず手ぇ合わせとくか。南無」

 ヴィータは聖の方を向きながら静かに手を合わせた。




 六課を出発してからおよそ三時間後、一行は目的地である旅館に到着した。

「ほんなら皆、部屋はさっき配ったプリントとおりやから、荷物置いたら好きに過ごしてええでー」

 バスを降りた皆の前に立ったはやてが告げると、それぞれ旅館に入っていく。その最後列にはなのはとフェイトに手を握られ、笑顔を浮かべているヴィヴィオの姿があった。

 だがその三人の後ろには四人分の荷物を持ち、色々と悟ったような瞳をした聖がいた。

 何せここまでほぼずっと、なのはとフェイト、ヴィヴィオの枕代わりだったのだ。疲れているのだろう。

「なんや……軽い罪悪感に苛まれとるんやけど」

 はやて
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