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パンデミック
第二十一話「二人の適合者」
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思わずレックスは驚きの声を出した。

「無駄だってーの」

その瞬間、レックスの身体は大きく後ろに吹っ飛んだ。
レオの蹴りが鳩尾に直撃したのだ。

「ゴブッ……ア」

レックスは派手に血を吐き出し、気絶してしまった。

「さぁて。次はお前だよん♪」

レオはふざけながら、倒れているオルテガに歩み寄る。
オルテガにはもう、反撃の力は残されていない。

「クソッタレ……」










ギイィィィィィン!!ドガン!!






鳴り響く金属音と、瓦礫が崩れるような衝撃音。

「痛っててて………酷いな、おい」

気づけば、レオは建物の壁に叩きつけられていた。
土煙の向こうから、誰かの足音が聞こえた。


「……………俺の仲間に何をしている」

「おお、探すまでもなく、アンタの方から来てくれるとはね〜」

「……黙れ」

「しっかし、痛てぇわ。"硬化"してても衝撃が響くとは……いや、参ったな」




時計台通りに、ブランクとレオという、二人の"適合者"が対峙した。
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