第142話 Uranus
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と、そこはコロールの森じゃなかった。一面黄色い空間。私はその黄色い空間で漂っていた。
ウェ「あれ?シャルル?どこにいるのっ!?シャルルーーーーーッ!!」
急に悲しくなって、涙が溢れてきた。シャルルがいないと、こんなにも悲しいなんて・・・涙が頬を伝う。私は謎の黄色い空間でたった1人泣き崩れた。
シャ『あんたがやらなくちゃ、いったい誰がやるのよ?』
ふと脳裏にさっきシャルルに言われた言葉が浮かんだ。そうだ・・・泣いたって何も出来ない。意味が無い!私が・・・私がやらないといけないんだっ!自分にそう言い聞かせて涙を拭った。ふと視線を上げると、遠くの方に球体形の惑星(?)が見えた。もしかして・・・!
ウェ「あれが、天王星・・・?」
でも、何かが違う。ここは宇宙なんかじゃないっ!天王星の他に、太陽や星が1つもないっ!もしかしてここは・・・!
ウェ「『ブラックテンプラネット』の中・・・?」
もしかして私、さっきの光のせいで『ブラックテンプラネット』の中に吸い込まれたんじゃ・・・だとすると、シャルルはコロールの森にいるんだっ!よかったぁ〜。ほっとしたのも束の間、背後からさっきよりもさらにすさまじい魔力を感じた。恐る恐る振り返ると、
ウェ「え・・・?」
そこには黄色の髪の毛に黄色に光り輝くマントに白いシルクの服にズボン。物語に出て来るお城の王子様みたいな私と同い年くらいの男の子が立っていました・・・いえ、浮かんでいましたの方が正しいでしょうか?その男の子の手にはなぜか黄色に光り輝く天秤が握られていて、マヤさんみたいなオレンジ色の瞳には光が射していなくて、どことなく雰囲気がトーヤさんに似ていました。でも、何でこんなところに男の子が・・・?
ウェ「あ、あの、えぇっとぉ〜・・・」
私が言葉に詰まっていると、男の子は呟くように、
ウ「僕はウラヌス・・・天王星の守護神・・・・」
この子が天王星の守護神!?なんだかすごく神秘的ですっ!するとウラヌスさんは持っていた天秤を私に向かって突きつけるようして持つと、
ウ「そして、天王星の支配者でもある・・・」
ウェ「え・・・?」
今、何て・・・?聞く前に私の体はずぅ〜んと重くなりました。
ウェ「え・・・?ど、どうなって・・・?」
地面も床もない黄色い空間の中で、岩に押し潰されているような感覚が体全身に伝わります。見ると、ウラヌスさんが持っている黄色に光り輝く天秤が左右にゆっくり揺れています。もしかして、あの天秤
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