第一話 最後の光景、そして…
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が鳴り出し二人が歌を歌い出す。
「___すごい。ドキドキして目が離せない、すごいよ!これがライブなんだ!」
気づけば私はツヴァイウィングのライブ…歌に夢中だった。
「まだまだいくぞー!」
ステージの奏さん叫ぶ。会場は今日一番の大盛り上がりだ。
___誰もが今日のライブを、このまま幸せな気持ちで終えると…そう思っていた。
ドォオオン__!!
突然の爆発音。
大量の土煙。
会場中に悲鳴が響き渡る。
「ノイズだー!」「いやあああ!」
いつの間にか会場のあちこちに異形の怪物が現れていた。
_ノイズ。テレビでしか見たことない正真正銘の化け物。
人間だけを襲い、そして__
「助けてくれ!」「死にたくない死にたくない、いやあああ!」「うわああ、あああ!」
襲われた人間は炭になってしまう。
テレビで見たこと聞いたことそのままに、ノイズは会場の人たちを炭にしていった。
「…あ…ああ」
私はその嘘みたいな光景に逃げることもできなかった。
運良く、4階にいたのと、近くにノイズが現れなかったおかげで私はまだ生きていた。
『優しい手に包まれ…』
歌が聞こえた。
もうノイズだらけになっているはずの1階の中心…そこから歌が…。
「あれは…え?」
その歌声、姿は間違いなくツヴァイウィングの二人だった。
二人は_ノイズを相手に鎧と武器を手に戦っていた。
誰が信じられるの__?
あのツヴァイウィングが戦うなんて__。
ピシ__。
「え」
某然と二人を見ていると、下から音が聞こえてきた。
見ると足元に亀裂が走ってきて__
「きゃああ!!」
そのまま崩れ、戦場となっている一階に落ちていった。
_______
「…っ痛」
膝から血が出ている。
「うああ…」
目の前にはノイズの群。
5……6……9…。
数えるのも馬鹿らしい数。
一体でも絶望的なのに、三体のノイズがこっちに向かってきた。
「うあ、うわああああ!」
私は死を覚悟して強く目をつぶった。
「うおおお!」
ザシュ__。
いつまでも襲ってこないノイズを不思議に思い、目開けると
鎧を纏い槍を持った奏さんと
上下に別れたノイズが目の前にいた。
__奏さんが、私を助けてくれたんだ。
「駆け出せ!」
奏さんが叫んだ。
慌てて頷き、痛む膝で出来るだけ速く走り出す。
速く。速く。速く逃げないと__!
会場の出口までノイズはいなかった。
そこから逃げられる!
ドドン___!
勢い良く何かが壊れる音。
___________ドッ
___吹き飛ぶ私の体。
___胸から噴き出す大量の血。
そのまま私は後ろの瓦礫に叩きつけら
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