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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
外伝
外伝1:フェイト編
第11話:作戦準備
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いいアイデアがあるかもしれないな・・・)
 
考えを変えたゲオルグは、椅子にすわりなおしてルッツの方に身体を向ける。

「実は、近々ある制圧作戦を実施することになりそうなんです。
 で、そのための作戦案を考えていたんですけど、いい案が思いつかなくて。
 少し知恵をお借りできませんか?」

ゲオルグがそう言うと、ルッツは驚いたように目を見開いた。

「いいんですか? 自分は士官ですらないですけど」

ルッツの問いにゲオルグは首を横に振る。

「僕にはたかだか1年ぽっちの現場経験しかありませんから。
 それに引き換え曹長は陸戦部隊で何年も経験を積んできているんですよね?
 僕とは違う視点で判断ができるんじゃないかと思ってるんですよ。
 お願いできませんか?」

そう言って頭を下げるゲオルグに向かって、ルッツは慌てて言った。

「ちょっ、頭をあげてください。 自分で力になれることならなんでもしますから」

頭をあげたゲオルグはにっこりと笑った。

「本当ですか? ありがとうございます」

感謝の言葉を述べながら再びぺこりと頭を下げるゲオルグに
ルッツは頭をあげるように言う。
そして顔をあげたゲオルグと目が合うと、小声で話しはじめた。

「分隊長。 感謝していただくのはありがたいですが、指揮官たるもの
 部下に対して簡単に頭を下げるものではありませんよ。
 もう少し部下に対する威厳や示しというものを考えてください」

「ええ。 僕も少し前まではそう思ってたんです。
 士官学校でも耳にタコができるくらいに教え込まれましたしね」
 
理解してもらえた。
そう考えたルッツが安堵の吐息をもらそうとしたとき、
ゲオルグがさらに言葉をつなぐ。

「ですけど、最近考え方が変わってきたんです。
 確かに僕は分隊の指揮官ですけど、それ以上に分隊の一員なんだって意識が
 強くなってるんです。
 分隊のみんなは僕のことをからかったり、子供扱いしたりしますけど、
 それは指揮官としての僕を舐めてかかってるんじゃなくて、
 仲間の一人として認めてくれてるんだって気付いたんです。
 そう思ったら、指揮官としての威厳とかそういうことを考えるのが
 バカバカしいなって思ったんです」

「ですが・・・」

ルッツが言葉を挟もうとするが、ゲオルグはそれを手で制する。

「まあ、もう少し聞いてください。
 クリーグ士長にしろ他のみんなにしろ、僕のことを仲間だと思ってくれてるし
 認めてもくれていると思うんです。
 その証拠に作戦行動中はみんな僕の指示をきちんと守ってくれるでしょ。
 それはみんなが僕のことを信頼してくれてるからだと思うんです。
 だから、僕は指揮官としての威厳とかにこだ
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