第141話 Pluto
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んぐは驚きを隠しきれずにいます。まだ驚いている2人に向かってプルートさんは、
プ「消えなさい・・・」
小さく呟くと、さっきの紫色の光線が放たれ、てんぐと雪女を攻撃しました。
て「ぐあぁぁああぁああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!」
雪「きゃああぁああああぁぁあぁああああああああああああああああああああああああああっ!!」
ト「てんぐっ!雪女ッ!うああぁぁあああぁああぁぁぁあぁああああああああああああああっ!!」
てんぐと雪女は妖霊界に帰って行き、僕も足の付け根辺りを貫かれました。ローブはボロボロの血塗れ・・・僕はその場に倒れ、立ち上がる事が出来なくなってしまいました。プルートさんは音も無くゆっくりと僕に歩み寄ってきます。紫色に輝く杖の先を僕に向けると、
プ「消えなさい・・・」
吐き捨てるように言いました。杖の先には紫色の光が今放たれようとしています。僕は目を瞑ると、思い切って右手で杖の先を握りました。
プ「なっ・・・!?」
ト「ぐっ・・!」
プルートさんは僕の思わぬ行動に目を見開きます。杖の先を掴んだ僕の右手から真っ赤な血が流れ落ちます。僕は血塗れになった右手をゆっくりと杖から離すと、
ト「ぼ、僕を・・消したか、ったら・・・・け、消して、下、さい・・・で、でも・・・僕を、消したら、プルート、さん、は・・・いっ、一生、『闇』に、落ち・・た、まま・・・ですよ。」
プ「!」
プルートさんは光が射していない黒い瞳を見開き、唇を噛み締めました。僕の血で汚れた杖を持っている手は小刻みに震えています。
ト「プ、プルート、さんの・・・や、役目は・・冥王星、を、し、支配、する、事じゃ・・・あ、ありません・・・・め、冥王星を、守るんですっ!いえ、守り、抜いていく、と、言った方が・・・正しい、でしょう・・か・・・?」
プ「!」
僕が言った時は、すでにプルートさんの黒い瞳には光が射し込んでいました。すると、プルートさんの体が淡い紫色に光りだしました。プルートさんは、光が差し込んだ黒い瞳で僕に小さく微笑むと、消えてしまいました―――――
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ト「あ、あれ・・・?」
いつの間にか僕はコロールの森に戻ってきていました。目の前には、白く光り輝いている『ブラックテンプラネット』・・・いえ、『ホワイトテンプラネット』が宙に漂っていました。すると『ホワイトテンプラネット』は空高く舞い上がり、見えなくなってしまいました。
ト「これで、冥王星は救われたんですね。」
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