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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
短編 一輝とお姫様 E
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の場の空気が固まる。
そして、最初に動いたのは黒服のリーダー、ダムだった。
「キサマ!ふざけたことを抜かすな!姫様を殺害など、」
「いやいや、俺は一言もマヤを殺すとは言ってないぜ?ただ、そこにいるやつを殺すって言ったんだ。」
「こちらにいるのがマヤ様だろうが!」
「違うよ。なあ、偽物?」
一輝はマヤ(偽物)に話を振る。
「・・・何の事だか分かりかねますが、どうしてそのように?」
「まあ、お前が偽物だからだな。」
「証拠はあるのですか?」
「ああ。凄く分かりやすいのがな。なあ、マヤ?」
一輝はそう言いながら倉庫の扉を開ける。
「ええ、この私自身が、その証拠です。」
そして、倉庫の中からマヤが出てくる。
「マヤ様が二人・・・?」
「一体何が・・?」
参加者はその光景に驚いており、まともに行動できているのは一輝、マヤ、マヤ(偽物)、ダム。そして、護衛についている陰陽師の五人だけだ。
「そんなもの、キサマの式神だろう?」
「いや、そうじゃねえよ。それはお前が証明してくれるんじゃないか?護衛に付いた陰陽師さん?」
「・・・ああ。確かにそれは、式神ではないな。」
「ってことは、こっちのマヤが本物だって証言してくれるんだな?」
「そうするしかないだろう。にしても・・・一輝、俺はいつから面倒ごとに巻き込まれていたんだ?」
「最初から。将人が依頼を受けた時点で入れ替わってたよ。だから言っただろ?物事を少しぐらいは疑えって。」
「これからはそうしたほうがよさそうだな。」
二人は会話を交わし、一輝の言っていることの証明をする。
そして、この会話から分かるかもしれないがこの二人は知り合いだ。
「さて、これで分かってくれたかな?こっちが本物でそっちが偽物だって。」
「・・・では、私は一体なんだと?」
マヤが一輝にそう聞いてくる。
既にバレると諦めているためか、軽く妖気がもれており、ダムが距離を置いている。
「お前の正体は天邪鬼。人の感情を逆なでして遊ぶ鬼だろ?」
「はあ・・・そこまでばれてるなら仕方ないか。ああ、正解だよ。」
一輝に言い当てられ、本性を現していく。
体が黒くなっていき、形も鬼の形になる。
「さて、こいつは俺にやらせてくれないか?汚名返上したいんだが。」
「お前への依頼は護衛。で、それは開始した時点で失敗してるんだ。俺が受けた依頼だよ、これは。」
「はぁ・・・分かったよ。クソ、何とかして汚名返上しねえと・・・」
「礼儀正しくしてたらどうだ?」
「今はそんな気分じゃねえよ。」
ちなみに、将人は既に奥義を習得しており、陰陽師を名乗れる立場である。
「にしても、後で見に行ったらいなくなってたが、まさか連れて行かれてるとはな。おかげ
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