暁 〜小説投稿サイト〜
問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
短編 一輝とお姫様 D
[3/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話




数分後、マヤが落ち着きを取り戻してから食事を終え、一輝の操る水に乗って東京に向かった。

「まったく・・・まさか一輝がなんの躊躇いもなくあんなことを言う人だとは・・・」
「さっきから何度も言ってるが・・・一体何のことだ?」
「なんでもありません!自分で考えなさい!」
「んな滅茶苦茶な・・・」

まあ、これは一輝が悪い。

「ふう・・・よし!切り替えて遊ぼう!」
「・・・まあ、マヤがいいならそれでいいか。」

二人はその案件を無理矢理に片付け、楽しむことにした。

「さて、どこから回りたい?」
「じゃあ・・・まずはあそこからで。」

マヤが指すのは、遊園地。

「アニメ関係はもう回ったから、次は遊びたいな、と。」
「いいけど、他のところを回れないと思うぞ?」
「それでもいいの!」
「なら、何も問題はないよ。行きますか。」

二人は、マヤが指差した遊園地に行き、そのまま入場する。

「で、どれに乗る?」
「一輝は乗りたいのないの?さっきから聞いてばっかりだけど。」
「なら・・・最初にジェットコースターに乗る?」

一輝が指すのは、この遊園地でも人気の高いアトラクションである、ジェットコースターで、妖怪ですら気絶した代物である。
それは、見た目にも分かりやすく、恐怖体験できることが分かる。

「・・・あれ、脱線しないの?一部一部道がないんだけど・・・」
「大丈夫、雪女か何かが道を作るみたいだし。」
「なんでそれが分かるの?」
「妖気を感じたのと、今目の前で起こってるし。」

マヤも言われて目を凝らし、透明な道を視認する。

「よくあんなのが見えたね・・・」
「眼は結構いいからな。まあ、勘の部分も多いけど。」

そんなことを話している間に氷の道は消えた。

「で、どうする?あれを最初は結構きついと思うけど。」
「ううん、乗る。頑張る。」
「そんなことを頑張られても・・・」

マヤは若干震えているが、それでも乗る気なようで、ジェットコースターのほうに向かっている。

そして、乗る直前、さすがに心配になって最後に聞く。

「今ならまだ、降りれるけど?」
「ううん、ここまできたんだから、乗る。」

が、意思を変えるつもりは無い様なので、一輝は気にしないことにした。

その後、マヤはずっと、悲鳴を上げていた。

「大丈夫か〜?」
「・・・無理・・・ぜんぜん、大丈夫じゃない・・・」
「・・・やっぱり止めとけばよかったか。」

マヤは一輝に背負われていた。
とても歩くことが出来る状態ではなかったため、一輝が無理矢理に取った手段だ。

「さて、今水出すから、少し横になってろ。」
「はい・・・」

一輝はマヤをベンチに下ろし、そ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ