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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
Tain Bo Cuailnge B & 大祓 A
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やがったからな。」

そんな会話をしながらも、二人の攻防は続いている。
攻防といっても、一輝の攻撃は一切決まらず、湖札の攻撃ばかりが決まるのだが。

「どうにか退かないと・・・」
「逃がさないよ!」

一輝は再び距離を置こうとするが、湖札がそれを許さない。

「ああ、クソ!スレイブ!」
「了解です、一輝様!」

二人係でどうにか脱出し、一輝は傷を治していく。

「妹にボッコボコにされる兄・・・なっさけねー。」
「全力を出さない兄様が悪いのでは?」
「ひどいな。俺は出せるだけの力は出してるよ。ちょくちょく重力とかも操ってるし。」
「それは分かっています。でも、私が言っているのはそちらではありません。」
「それは・・・」
「仲良くお話をしていられるの!?」

一輝がスレイブに尋ねようとすると、湖札が殴りかかってくる。
そして、一輝はそれをもろに喰らってしまう。

「ゲホッゲホッ。やばい。骨いった。」
「兄様、上です!」

一輝はスレイブに言われ、上を見る。
そこには、刀を持って、一輝に降ってくる湖札の姿があった。

「ヤベ!」

一輝はどうにか転がり、攻撃をよけるが、その際に骨が折れた部分を傷めてしまう。

「・・・本気で来てよ、兄さん。じゃないと、意味がない。」
「俺は最初から本気だよ。スレイブ、骨をくっつける間、任せてもいいか?」
「・・・分かりました。ですが、私や湖札の言っている言葉の意味、少し考えてください。」
「了解・・・。」

一輝は意識を回復に集中し、骨をつなげていく。

「へえ、兄さんのそのギフトはそんなことも出来るんだ。」
「悪いが、いま一輝様に話しかけても何も返ってこないぞ。それほどまでに集中している。」

湖札の質問には、スレイブが答える。
一輝は、その音が聞こえてすらいないのだ。

「なるほど・・・そういった隙を埋めるのが、君なんだ。スレイブちゃんって呼んでいい?」
「断りたいところだが・・・兄様の妹、となると断れないな。」
「じゃあ、スレイブちゃん。今の兄様ってのは、何?」
「・・・。」
「だんまり、決め込まれちゃったな。」

スレイブが人の状態だったなら、顔は見事に真っ赤だったであろう。

「じゃあ、質問を変えるね。何で兄さんと一緒にいるの?」
「・・・一輝様は、私をすくってくれた。私の主は、その時点より一輝様一人だ。」
「なるほど、ね。こっちの世界でも人助けしてるんだ。本当に、鬼道の一族はそんな人ばっかりだよね。」
「貴女もその一員では?」
「あはは・・・まあ、そう・・・かな?」

湖札は、自分自身にも思い当たる節が合ったようで、答えづらくなる。

「でも、兄さんはその中でも飛びぬけてたんだ。で、私はそんな
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