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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
荒野
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。なら、混世魔王さまに会いに行くのに、ついてきてはもらえませんか?」

その声に対して、リンの声が返ってくる。
姿を現してこそいないが、近くにいるのだろう。

「無理。それに、こっちも重要だって殿下が保障してくれてるでしょ?」
「はい。なので、絶対についてきて欲しいわけではないです。それにしても・・・あれは本当なんですか?」

リンは、疑っている声音で湖札に尋ねる。
まあ、湖札はそう思われても仕方がない情報を理由に、殿下から許可してもらっているので、当然であるが。

「うん。あの時はかもだったけど、今は間違いないって保障できるよ。」
「・・・マジですか?」
「うん、マジ。」

湖札は一度、一輝の行ったほうを見て、



「兄さんは、私と同じ方法で“主催者権限”を手に入れることが出来る。」



「・・・分かりました。では、勧誘活動、頑張ってください。」
「うん。といっても、出来そうにはないんだけどね。」
「そこは、湖札さんがどうにかしてください。」

その声で区切りがつき、リンの気配は遠ざかっていく。

「湖札、買ってきたぞ。」
「うん、ありがとう!」

湖札は、何もなかったかのようにジュースを受け取り、再び歩き出した。

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