23部分:第二十三章
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」
「怪しいなどというものではないな」
言いつつ今度は自分で調べている。そして何かを見つけた。
「ここだな」
「今度は何が見つかりました?」
「これだ」
掴む場所だった。そこに手をやると上に開いた。すると中から下りの階段が出て来た。本郷はそれを見てまた言うのだった。
「さらに怪しいですね」
「先に何かあると思うか?」
「間違いなくあるでしょ」
本郷の言葉はここでは少し醒めていた。
「そうじゃなきゃこんな所に階段なんてありませんよ」
「そうだな。さて」
本郷の言葉を聞きながらここで立ち上がってきた。
「中に入るか」
「そうですね。ただ」
「ただ?」
「その前に物置の扉は閉めておきましょう」
本郷は今気付いたのだった。まだ物置の扉は閉めていなかった。半分開いたままだったのだ。役も言われてそれに気付いたのだった。
「忘れていたな」
「ええ。流石に今からの行動は見つかるわけにはいきませんから」
「そうだな。それではな」
本郷の言葉に応えて左手を一閃させた。するとその服の袖から白い小さな札が出てすぐに白い式神となった。それが扉をロックしたのだった。
「これでよし」
「今度は扉をですか」
「式神にはこうした使い道もある」
クールに本郷に述べる。実に落ち着いた感じだ。
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