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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
求道丸
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あてはあるの?」
「まあ、ある。ヤシロちゃんは?」
「いいよ!面白い人?」
「かなり面白いと思う。」

そう言うと、一輝は倉庫の一つ、畑になっているところを開け、そこの住人を呼ぶ。

「求道ー!求道丸ー!出てこーい!」
「分かりましたー!」

返事が聞こえると、一輝は倉庫の入り口からどき、三人にも放れるように言う。
数秒待つと、倉庫の入り口から人が一人跳んできた。

「どうも、一昨日ぶりです、兄貴!」
「おはよう、求道丸。一つ頼みがあるんだが、いいか?」
「もちろんです!」

一輝は、相変わらずの楽さに、解決したことを確信する。

「えっと・・・その人はだれ?」

話に加われずにいた三人のうち、音央が一輝に尋ねる。

「ん?ああそうか。お前たちとは初対面だったな。コイツは、倉庫の中で畑をやってくれてる、」
「木の葉天狗の、求道丸です!姐さん方のことは、兄貴より聞いています!」

求道丸は音がなる勢いで頭を下げる。
格好が、上半身裸なのでちょっとシュールだ。

「えっと・・・六実音央です。」
「同じく、六実鳴央です。」
「ヤシロですっ。よろしく、求道丸お兄さん!」
「はい、よろしくお願いします!音央の姐さん!鳴央の姐さん!ヤシロの姐さん!」

四人は、挨拶を終える。

「で、今回頼みたいことはこういう事情なんだけど・・・」

一輝は求道丸にことの流れを説明した。
求道丸は珍しく、話の内容を全て理解し、

「分かりました!その馬肉を殴り飛ばせばいいんですね!」

とても張り切っていた。コイツは妖術を使えないが、体術に長けている。
その一環として、強敵探しのたびをしていたのだとか。

「そうだ。じゃあ、四人は頑張ってくれ。」
「「「「はい!」」」」

こうして、一輝チームの中から出場選手が決定した。
ちなみに、海馬は一輝がさっさと選び、一分もかからなかったとか。

「さて、まだ畑の作業が終わってないので、戻ってもいいですか?」
「ああ。じゃ、明日はよろしくな。」
「もちろんです!」

求道丸は倉庫の中に戻っていく。

「あ、そうだ。お姉さん達。」
「なに?」
「なんでしょう?」

一輝が部屋に戻ろうとすると、ヤシロが音央と鳴央を呼ぶ。

「私、一生お兄さんといるっていう契約を、昨日交わしたから。」

その言葉で二人が固まったので、いやな予感がした一輝はその場を脱兎のごとく去った。

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