第七話
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「昼寝して目が覚めたらここにいた」
そう言って相馬は笑っていた。
「まあ、あんたらしいっちゃあんたらしいけどさ……」
「いや〜それほどでも」
「今のどう考えてもほめてなかったような……」
「ところで少年、皆を牢屋に戻したのはいいが、これでは攻撃で破壊されてしまうぞ?」
「はい。大丈夫です」
そう言って俊司は一枚のカードを取り出すと、無言で効果を発動させた。
変換『魔術師の拳銃』
発動と同時に、二発の弾丸を地面に撃ち込む。すると、すべての牢屋の前に半透明の何かが現れた。
「なるほど、バリアか」
「はい。今のスペルカードで俺の素性がばれてないといいけども……」
俊司は一応革命軍の反応を見てみるが、兵士達は何も変な行動をしていない。素性がばれていないのか、あえて隠しているのか……
しかし、今まで見てきた兵士のことを考えると、驚きや恐怖を隠しきれるほど有能な兵士はさほどいない。今は安心してもいいだろう。
「ばれちゃあまずいのか?」
「まあ、いろいろありまして」
「そうか。じゃあ君の事はあとでおいおい聞くとして……そろそろきそうだな」
お空の制御棒の先端からは、膨大なエネルギーを持った球体が出来上がっていた。しかし、お空はまだ抵抗を続けているようだ。
そんな彼女をみながら、こいしはある答えにたどり着いていた。
「……ねぇ、私別行動してもいいかな?」
「えっ……でも……」
「大丈夫」
こいしはそう言ってまっすぐ俊司を見つめた。
「……なにか策が?」
「うん」
「……わかった。こっちは時間を稼ぐから、その間に」
「ありがと」
そう言うと、こいしは姿を消した。
「さて、じゃあ俺達は……!?」
突然、何かが膨張していく音がが部屋の中を駆け巡る。何か危機感のようなものが俊司の頭をぎった。
「みんなよけろ!!」
「!」
俊司の一言で全員がその場を離れる。
その数秒後、さっきまで彼らのいた場所に巨大なエネルギー弾が打ち込まれた。
「……これが……核のエネルギー」
お空の制御棒から発生していたエネルギーは、すでになくなっていた。言うまでもなく、俊司達めがけて発射したのだろう。
だが、それだけではなかった。
「なんだこいつ、急に言うことを聞くようになったぞ?」
「なっ!?」
兵士の言ったとおり、お空はなんのためらいもなく次々と攻撃を始めた。
「おいおい、急に始まったねぇ」
「うぅ……こんな攻撃あたったらひとたまりもないですよぉ」
「つべこべ言っ
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