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ゲルググSEED DESTINY
閑話 Trick or Treat! Happy Halloween!
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そっくりだが、箱にココアシガレットと書かれている。

「あ、ホントだ、ありがと、マーレ!」

そう言って、ステラはポーチに入れ、持って行った。相変わらず不機嫌そうな顔つきは消えず、憮然とした様子だが、どことなく彼の目線はいつもより優しく見えただろう。

「ていうかそれ、どこで買ったんだ?」

「ヘブンズベースでだ、悪いか?」

その後も彼らは訓練を続けていった。







「Trick or Treat!」

「ハハハ、Happy Halloween!さあ、お菓子を与えようではないか!」

次にステラが来たのはルドルフとアレックのいた場所だ。彼らはMS関係の場所に来ており、相変わらずルドルフの金色思考によって振り回されている兵士たちを前にアレックがルドルフを抑えていると言ったようであった。
しかし、ステラが来たことによってルドルフは待っていましたと言わんばかりにお菓子を次々と取り出す。どこからそんなものを持ってきたのか?というかどうやって用意したのかと言わんばかりのお菓子の数々に流石のアレックも驚きを通り越して呆れていた。

「さあ、どれにする?金箔付きのココアに色とりどりのマシュマロ、シェフに用意させたリンツァートルテなどの焼き菓子やケーキ、パイも存在するぞ!」

「すっご〜い!!」

まさにお菓子のお城いわんばかりの山を前に目を輝かせるステラ。アレックは最早、諦めの境地に至っていた。もう何を言われても突っ込むまいと決意する。

「う〜んとね、じゃあ全部!」

「オイ!?」

とはいえ、流石に全部とか言われたらアレックも思わず突っ込んでしまう。あっさりと決意が砕かれるが仕方のない事だろう。ルドルフ一人に対して我慢すればいいと思っていたらステラもまたボケ役というべき存在だったのだ。全部とはまた欲張りだなとか、どうやって持って行くつもりだとかなど突っ込む要素はいくらでもある――――しかし、その驚愕の斜め上を行くのがルドルフである。

「構わんとも、何なら持って行くように命じさせようではないか!我が財はまさに至高の宝物ばかり、王たるものの務めとして総ての原型を持ち得ているのだからな!」

「ルドルフ、お前は王ではないだろう!?」

完全に王様気分になっているルドルフの暴走を止められるのはアレックしかおらず、必死でアレックがルドルフを抑えている中、ステラはお菓子を運ぶルドルフの部下と一緒にその場から離れていくのだった。







「痛てて――――」

頬をぶたれたシンは痛みを堪えながらも食堂に艦内放送で呼ばれ来ていた。ルームメイトのレイや他のミネルバクルーである人達も大勢いており、誰が何のために呼んだんだろうと思いつつもヴィーノやヨウラン、ショーンと話
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