暁 〜小説投稿サイト〜
【IS】例えばこんな生活は。
例えばこんな新学期は無駄に懐かしい気がするだろ
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ぶしって言おうとした瞬間オウカが勝手に俺の目に遮断フィルタを展開した。ボケ潰しとは卑怯なり。

光が晴れた先には女の子がいた。但し想像していたより小さい。身長150センチくらいだろうか?本人曰く実用とエネルギー節約の両面を兼ね備えているそうだ。どうもウツホとオウカとは展開の内部処理が異なるためにこうしなければいけなかったんだとか。

腰まで伸びた金髪に整った顔立ち。男性とも女性とも取れる中性的な顔立ち。眼は何処となく織斑先生と似た鋭い目つきだが、本人のドヤ顔の所為でギャップが凄い。ゴリマッチョがお花を愛でているような不似合だ。

ただ、一つ不味いことがあったとすれば―――

「むむ?どうした主さま?何故ゴエモンはオウカに視界を奪われておる?」
「知りたいか。だがその前にすることがあるぞ」
「何だ主さま?」
「・・・・・・服を着ろぉぉぉぉーーーーー!!!」

―――うん。教育指導が必要なようだ。



9月6日

会長が何やらおりむーに稽古をつけていた。柔道っぽい感じの稽古だったが会長の一方的な攻撃で終わってた。おりむー避けるのヘタクソだね、と言ったら会長に「じゃあお手本見せてあげてよ」と勝負を仕掛けてきた。迂闊ぅっ!

しかし俺とて唯で終わる気はないので全力で逃げ回った。心なしか体が軽いような気がして奇跡的に会長の猛攻をしのぎ切って皆に褒められた。会長は打ちひしがれているが。ミリアは心底おかしそうに笑っている。

後は今日判明した事実。おりむーに渡したガマガエルフィギュアは会長避けに使われていた。
これそーいうアイテムじゃねーから!



9月7日

どうにも気になって調べた。何をって、自分の身体を。

良く考えたら会長は学園最強と謳われる実力者だ。対する俺はそこまで抜きん出た能力は持っていない。これで会長の攻撃を全部避けられるなんて考えてみればおかしいよな。おかしいならば調べなければなるまい。
授業終了後、保健室へ直行して身体検査を受けた。幸いIS学園の医療機器は最新のものが揃ってるのでその日のうちに検査できた。明日の結果で異常がなければいいんだが。



9月8日

これはどういうことだろう。
結論から言えば、俺の身体には異常らしい何かが起きていた。

ニューロン活動電位の異常な活性化。それによる感覚の鋭敏化。ただ鋭敏になっている訳でなく、俺の意識でどこをどう鋭敏にするかある程度コントロールできる。それと筋組織の変異。医者曰く、筋肉が人間のそれからもっと発展した形、つまり筋肉の体積と発揮するパフォーマンスが比例しなくなっているという。簡単に言えば筋肉が超高性能化しつつある。
他にもいろいろおかしい部分があった。嗅覚は集中すればするほど正確な嗅ぎ分けが可能になり、視力は1
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