腎臓石の剣
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て軽視していないことを感じた。
「後から不良中年が落ちてきたら、バルログはローエングラム侯をほっぽり出してそっちをぐるぐる巻きにしに行くと思うね。眷族総出で出かけていくに一万ディナール賭けたっていいぜ」
「ほう、そいつは楽しみだ。同盟軍で二番目のエースのおごりでフルコースのディナーを食えるんだ。今から腹を減らしておかんとな」
廊下の曲がり角から生えてきた撃墜王の肉体を持つ生首の軽口を肉食獣の笑みとともに撃退して、シェーンコップは歩み去った。
「ユリアン、お前は生き残れよ。立派なコウモリの翼が生えたら、俺が悪徳の楽しみ方って奴を教えてやる」
もしシェーンコップが帝国軍に在籍していたとしたら、キルヒアイスにその言葉を送ったのではないだろうか。遠ざかるシェーコップの背中と足音に、ユリアンはそう思わざるを得なかった。
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