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ゲルググSEED DESTINY
第六十一話 デスティニープラン
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し、不安を呼び起こすのはこれまでの世界を享受してきた人間にとっての変化による不安であり、未知に対するものだからだ。だが、逆に言ってしまえばそれを一度享受すれば不安など生まれようはずもない。
次代以降の人間は才能に適応した環境だって整えられるはずだ。そうなれば、誰も見えぬ先の未来に不安を抱くことなど起きるはずもない。人は、あるべき姿としてそこに新たな世界を受け入れるはずだ。

「だ、だけどさ――――実際、こんなの急に受け入れられる話ってわけでもないだろ?コーディネーターとナチュラルの差とかがあるんじゃないか?」

ショーンが政策に対する不安を口にする。事実、遺伝子を事前に操作して才能ある人間としたコーディネーターに有利で、ナチュラルには不利な政策にも見える。だとすれば、相対的に人口の多いナチュラル側に不満が高まるのではないか?

「なんだ、そんな事か?」

「そんな事って――――レイ、でも実際……」

「何故、人はコーディネーターの方が優れていると言い切れる?」

そもそもなぜ、そしてどういった面でコーディネーターが優れているのかというのを多くの人間は理解しきれていない。確かに基本的な水準に優れているコーディネーターの方がナチュラルより優れているというのは事実だ。
しかし、それらの才能は総てナチュラルを上回っているかと言われればそれは違うと言える。ナチュラルでも優れている人間はいくらでもいる。そもそも母数が違うのだ。コーディネーター百人に一人しか出来ない事があったとしてもナチュラルは数十万人に一人が出来れば自然と数の理屈によってナチュラルの方がその才能を持つ人間は多くなる。
そもそも、コーディネーターであっても万能ではない。己にとって優れていることの方向性が僅かに増えるだけであり、寧ろそういった意味ではナチュラルの方が初期に与えられる選択肢の幅が狭い分、時間が多く与えられ努力の差によってその差は覆されるだろう。

「お前たちもこの戦争が続いて分かっただろう?ナチュラルの乗るMSが決して俺達ザフトに劣っているわけではないという事が」

デスティニーやレジェンド、そしてセカンドシリーズやその同等の性能を持つ機体に乗っている上で技術の卓越している自分たちはともかく、一般兵士の多くは連合のMSと互角の或いは僅かに勝っている程度でしか成果を見せていない。
ナチュラル用のOS――――これ一つでコーディネーターの操縦技術の優位をあっさりと覆したのだ。
運動神経が良いから、頭の回転が早いから人はトップに立てるわけではない。他者より立場の上となれるのはその人間の本質が上であるからだ。だが、今の世界はその本質を見極めれない無知ゆえに立場を誤り、その結果不毛な戦争がおこる。
ならば、そのデスティニープランは遺伝子によってそれを定め、そのボ
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